毎日、子どもの問題行動について
親御さんの相談にのっていると
想像以上に「怒り」についての
ご相談が多いです。
それは、
・少しでも気に入らないことがあると
子どもが怒り狂う
・いつもと違う何かが起こると
子どもが怒り狂う
・想定外のことが起こると
子ども怒り狂う
などというものです。
また、親御さん自身が
・指示したことをやらない子どもにイライラする
・ゲームばかりしている子どもにイライラする
・勉強しない子どもにイライラする
ということも多々あります。
さて、ここでは
怒りのコントロール技法である
「アンガーマネジメント」について
書いていきます。
【アンガーマネジメントとは】
アンガーマネジメントとは
「怒りのコントロール技法」です。
怒らないことではありません。
そもそも「怒らない」という
選択はとても難しいですし、
ストレスも溜まります。
では、一体どうすれば良いのでしょうか。
アンガーマネジメントは
「怒り」を自分のコントロール下に
もっていかないといけません。
コントロール下というか
そもそも「怒り感情」が浮かんだ瞬間、
もしくは「怒りにとらわれた行動」をとる瞬間、
頭の中が真っ白というか、
頭の中はマグマのようなグツグツした
「怒り」が支配されてしまい
何も考えることができない、
状況に陥る人がいます。
そして、ひとしきり怒って、
しばらく経って
冷静になった時
・怒り過ぎたかな
・言い過ぎたかな
・相手(子ども)の言い分、聞いてなかったな
と反省するのです。
しかし、もう手遅れの場合もあります。
怒られた方が
仮に後々に謝られたとしても
ずっと根に持ち続けるでしょう。
まさか、そんなことを根に持つの?
という方もいると思いますが、
根に持つ人は多数います。
しかし、学生時代にいじめられた経験を持つ人が
10年後の同窓会で
当時、いじめた人に仕返しをする
ということは結構あります。
事件になったものもあるくらいです。
【アンガーマネジメントのテクニック】
怒りの「原因」が発生したとします。
そして、その「原因」を認識し
意味づけをします。
その後、身体がワナワナと怒りに震え
ドカンと、怒りが爆発するのです。
しかし、その怒り、
爆発するまでには
実は6秒くらいかかっているのです。
アンガーマネジメントのテクニックの1つに
怒りが爆発するまでの6秒間に
・怒りを鎮める行動をする
・爆発して人間関係を壊さないことをする
・爆発して物を壊さないことをする
というものがあります。
その中でも有名なものが
スケールテクニック
でしょう。
スケールテクニックは
「怒りの温度計」とも言われています。
一つひとつの「怒り」に関して
その怒りはどの位の強さなのか、
点数を付けるという手法です。
【スケールテクニックの具体例】
「スケールテクニック」
「怒りの温度計」
の具体的な流れは下記になります。
例えば、
1) 子どもが靴下を丸めたまま洗濯機に放り込んだ
2) そのまま洗濯機を回してしまった
3) 丸まって、洗われていない靴下が干す時に出てきた
4) またか!とカッとなった
5) 昨夜、ゲームを約束の1時間を破ってやっていたのを思い出す
6) 昨夜の怒りは、10段階で7くらいかな
7) 昨夜に比べると怒りの段階は6か5だな
とい流れです。
目的は、頭の中が真っ白な状態で
怒りを出すのではなく
事実を冷静に捉え
怒るべき事項は
冷静に言葉を選んで「怒る」のです。
アンガーマネジメントの手法は
まだまだあります。
では。。。
★☆
発達障害ラボ
室長 車重徳
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