なんか、ウチの子どもは育てにくい、
そう思う方は
けっこういます。
そして、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査をとった結果、
グレーゾーンと言われました。
グレーゾーンとは、いったい何なのでしょうか。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査で
グレーゾーンは分かるものなのでしょうか。
今回は、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査と
グレーゾーンとの関係について
ご説明いたします。
【WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査で発達障がいの有無は分からない】
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査で
子どもの発達障がいの有無は
分かりません。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査は
知能検査です。
その子どもは
何ができて、何が苦手なのかを
知るということが
WISC-Ⅳ検査の目的になるのです。
では、発達障がいの有無は
何で判断するのでしょうか。
それは、下記2つのいずれかで
診断します。
・DSM5
・ICD11
DSM5は、アメリカの精神医学会が作成した
診断マニュアルです。
ICD11は、WHO(世界保健機関)が作成した
診断マニュアルです。
発達障がいは
これらのマニュアルを元に
医師が診断していくのです。
当然、臨床心理士も公認心理師も
発達障害や学習障害の診断はできないのです。
【グレーゾーンという医学的な定義はない】
結論を言います。
グレーゾーンという医学的な定義は
実はありません。
例えば、胃潰瘍じゃないけど
胃潰瘍の直前だよね、
というのは、胃潰瘍の直前という
病名ではないですよね。
あるとすれば、全く別の病名です。
したがって、グレーゾーンとは
病名ではないのです。
では、何かというと
あまり好きな分け方ではなりませんが、
健常者ができることと
障害者ができないことの
その境目をグレーゾーンと呼んでいる
ということです。
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【WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査におけるグレーゾーンの数値とは】
では、そのグレーゾーンとは
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の数値で
一体どのくらいなのでしょうか。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査では、
全般的な知能水準をみる際にFSIQという
フルスケールIQの数値をとります。
その数値が
70~80をグレーゾーンとする場合、
75~85をグレーゾーンとする場合に分かれるのです。
なぜ、基準が2つあるのかというと
アメリカの国家予算によって
基準が上下したからです。
それについては
また別の記事で書きましょう!
グレーゾーンの下は
基本的には69以下のFSIQは
さまざまな場面で
困難となることが予想されるのです。
しかし、これはあくまで
WISC-Ⅳ(ウィスク4)の数値上の問題です。
子どもがグレーゾーンなのかは
まずはWISC-Ⅳ検査を実施してみてくださいね。
★☆
発達障害ラボ
車 重徳
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