WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査は
知能検査です。
子どもの得意なところと
苦手なところを
把握するための検査なんです。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査で
子どもが持っている発達障害は
分かりません。
しかし、発達障害≠発達凸凹であれば、
子どもの発達上の凸凹は
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査で分かります。
今回は、その凸凹とは
一体どういうことなのか。
そして、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査で分かる
凸凹とは何なのかを
ご説明いたします。
【VCIの数値が高くて、PRIの数値が低い場合について】
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の
適用年齢は5歳~16歳11ケ月になります。
そのためWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査は
5歳~16歳11ケ月の子どもの
・FSIQ(全般的な知能水準)
・VCI(言語理解指標)
・PRI(知覚推理指標)
・WMI(ワーキングメモリ指標)
・PSI(処理速度指標)
をみることになります。
その中で、子どもの凸凹というのは
例えば、
VCI(言語理解指標)の数値はとても高いけどPRI(知覚推理指標)の数値はとても低い
ということがあります。
一般的に全ての能力において
平均的な人はあまりいません。
しかし、VCI(言語理解指標)と
PRI(知覚推理指標)の数値が
大きな差がある人は
場合によっては
その子どもは
色々な場面で
大変な思いをすることがあるのです。
VCI(言語理解指標)の擦値が高い
ということは
言語認識力、言語理解力、言語記憶力
言語推理力が高いということになります。
一方、PRI(知覚推理指標)の数値が低いということは
視覚認知能力、空間認識能力、知覚統合能力、
知覚推理能力が低いということになります。
分かりやすくいうと
言語(ことば)で説明されれば分かるけれど
絵や写真などで説明されると理解できない
ということがある
ということです。
例えば、ある「絵」を見たとします。
PRI(知覚推理指標)が低いと
その「絵」が何を表しているのか
何を意味しているのかが
分からないのです。
しかし、その「絵」に
キャプション(説明書き)があれば
そのキャプションを読めば
その「絵」はいったい何なのかが
分かるということなんです。
すなわち、VCI > PRIですね。
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【WMIの数値が高くて、PSIの数値が低い場合は】
では、WMI(ワーキングメモリ指標)の数値は高いけれど
PSI(処理速度指標)の数値が低い場合は
どんな問題があるのでしょうか。
簡単にいうと
WMI(ワーキングメモリ指標)は
聴覚認知、聴覚記憶になります。
一方、PSI(処理速度指標)は
短期的な視覚処理、同時処理になります。
そのため、
WMI(ワーキングメモリ指標)の数値は高いけど
PSI(処理速度指標)の数値が低い
ということは
耳からインプットした情報は
記憶できるけれど
目からインプットした情報は
抜け落ちやすい
ということが考えられるのです。
もっともっと様々な要素から
子どもの発達上での凸凹を
WISC4(ウィスク4)検査から
見ることが可能です。
上記以外のWISC-Ⅳ(ウィスク4)の見方は
また別の記事でご説明しましょう。
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発達障害ラボ
車 重徳