子どもが不登校になって
1番困るのは、
1日中、家にいること
ではないでしょうか。
仮に学校に行かなくてよい
ということになり
登校刺激もしなくなった後、
多くの子どもは
引きこもりになります。
そして、多くの親御さんは
「子どもが学校に行かない
ということは納得、理解したが、
ずっと家でゲームをやっている状況は
何とかしたい」
とおっしゃいます。
当たり前ですが、
不登校になった子どもが
家でガンガン勉強をする、
ということは
非常にまれです。
まれというか、
ほぼあり得ないでしょう。
多くが、現実逃避ができるゲーム、
またはYoutubeやアニメの視聴でしょう。
では、不登校になってしまった子どもは
どうすれば良いのでしょうか。
家以外の居場所はないのでしょうか。
【不登校の生徒児童の居場所とは…】
子どもが学校に行かなくなってしまった、
という場合、
子どもの引きこもりを阻止するために
何をすれば良いのでしょうか。
また、平日の昼間に
子どもが通える場所はあるのでしょうか。
答えは、あります。
不登校の子どもが平日に通う場所ですが、
いくつかあります。
それは、下記の通りです。
・適応指導教室(教育センター)
・フリースペース
・フリースクール
・放課後等デイサービスのフリースクール型
では、上記はどういった施設なのか、
記載していきましょう。
【適応指導教室とは…】
まずは、適応指導教室についてです。
H15に出された
教育支援センター(適応指導教室)成美指針(試案)
から転記いたします。
適応指導教室とは、
不登校児童生徒の集団生活への適応、
情緒の安定、
基礎学力の補充、
基本的生活習慣の改善等のための
相談・適応指導を行うことにより
その学校復帰を支援し、
もって不登校児童生徒の
社会的自立に資することを
基本とする。
となります。
適応指導教室は、
国の指針によって
各市区町村の教育委員会ば設けた
フリースクールのようなものなのです。
その場所は、
・教育センター
・小中学校の空き教室
・生涯学習センター
・図書館
・廃校になった学校
などで実施されています。
運営元は、市区町村の教育委員会なので
まず、登校にかかる費用が0円なのが
魅力的かもしれません。
【自宅でWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を受けるならここをクリック】
しかし、不登校の子どもにとって
大きなデメリットもあります。
この適応指導教室の目的は、
指針にもある通り
「学校復帰」
が目的なのです。
子どもは
学校に行くことによって
何か問題が発生したから
「学校に行かない」
と選択したのです。
それなのに
その原因が何も解決していないのに
「学校復帰」を目指すって
何かおかしくないですか?
そうです。
とってもおかしいのです。
そもそも
「学校に行かない」
というか
不登校の原因は、
「子どもにある」
と文部科学省は言っているのです。
自分たちは正しい、
学校に行かない子ども側に
問題がある、と。
中2の途中から不登校だった私は
この文部科学省の考えに
納得できないのです。
昭和22年に公布された
教育基本法から何ら変わりはない
考え方のような気がします。
まだ、デメリットはあります。
適応指導教室にいる先生は、
退職した学校の先生なのです。
退職したといっても
先生は先生です。
その先生がいる学校が嫌なのに
なぜ、場所を変えてまで
ザ・公立の先生に会わないといけないのか、
という感じです。
しかし、それでも
0円で通えるというのが魅力だという人には
適応指導教室も良いかもしれません。
【フリースクールとフリースペースの違い】
では、フリースクールとは一体
どういったものなのでしょうか。
フリースクールは
平日の昼間に通う塾です。
そして、フリースクールに通った日数は
在籍している小中学校の出席に
なる場合があります。
そのフリースクールにも
時間割を組んで授業をするところと
完全に遊んでいるだけのところと
2種類あります。
一方、フリースペースは
ただの居場所です。
引きこもりの子どもを
外に出すのが目的、
といった感じでしょうか。
このように子どもの状況や
目的に沿って
いくつかの選択肢があります。
是非、調べてみてくださいね。
★☆
発達障害ラボ
車 重徳
コメントをお書きください