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046【WISC-Ⅳ】WISC-Ⅳ検査とWISC-Ⅲ検査の違いとは

 

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査が日本で発売されたのは、

2011年1月

です。

 

 

それまでは、ずっとWISC-Ⅲ(ウィスク3)検査だったわけです。

 

 

ちなみにWISC-Ⅲ(ウィスク3)検査の発売は、1991年です。

なんと約20年間もWISC-Ⅲ(ウィスク3)検査を使っていたわけです。

 

 

20年って、スゴイですよね。

 

 

 

なお、1991年で思い出す出来事は

ソビエト連邦が崩壊し、ロシアに変わった

ということでしょうか。

 

 

それも衝撃でしたね。。。

 

 

さて、本題に入ります。

 

 

WISC-Ⅲ(ウィスク3)検査では、

・言語性尺度

・動作性尺度

という2つの尺度を基準に、その子どものパーソナリティを調べていました。

 

 

各尺度の下位検査は、下記の通りです。

・言語性尺度(知識、類似、算数、単語、理解)

・動作性尺度(絵画完成、符号、絵画配列、積木模様、組合せ)

 

それが、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査に発展し、2つの尺度は4つの指標得点に変わったのです。

 

 

 

その4つの指標得点とは

・言語理解指標(類似、単語、理解)

・知覚推理指標(積木模様、絵の概念、行列推理)

・ワーキングメモリ指標(数唱、語音整列)

・処理速度指標(符号、記号探し)

です。

 

 

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査になり、基本検査に新しい検査が加わっていますね。

 

 

特に「絵の概念」「行列推理」「語音整列」は、WISC-Ⅲ(ウィスク3)検査の補助検査にもありませんでした。

 

※数唱、記号探しはWISC-Ⅲ検査の補助検査にありました。

 

 

例えば、誰かと会話をする際、まずは相手が発したことばを聞く必要があります。

 

その際、聴覚の短期記憶を使います。

 

そして、その聴覚情報の意味を理解する必要があるのです。

 

 

 

WISC-Ⅲ検査の言語性尺度は、このように会話、すなわちコミュニケーションにスポットを当てた分類をしての尺度なのです。

 

 

一方、WISC-Ⅳ検査は言語は言語、聴覚記憶は聴覚記憶と別れています。

 

なお、WISC-Ⅳ検査における

・言語理解指標

・知覚推理指標

・ワーキングメモリ指標

・処理速度指標

 

は、各々、

・VCI

・PRI

・WMI

・PSI

という略称が付いています。

 

 

実際には、WISC-Ⅲ(ウィスク3)検査とWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査では、そもそもの検査の内容が異なるのです。

 

そのため2つの検査の読み比べは、慎重におこなった方が良いですね。

 

 

 

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発達障害ラボ

車 重徳