発達障害は、
脳の機能障害によって
認知や行動に障害が現われるものです。
そして、その特性は
子どもの頃から現われていて、
大人になっても変わることはない
ということがほとんどです。
通常は、子どもが成長する過程で
その子どもの発達障害は明らかになってきます。
ただし、アスペルガー症候群については
少し前まで社会での認識が十分でなかったため、
本人も周りの人も
障害があることに気付かないまま
過ごしているというケースが
非常に多いです。
現在、アスペルガー症候群という障害が
社会に広く知られるにつれ、
「自分はアスペルガー症候群ではないか」
という疑いを持って医療機関を受診する人が増えてきています。
なお、アスペルガー症候群という名称は
ASD(自閉症スペクトラム)ということが増えています。
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アスペルガー症候群の人は
子どもの時から
ことばや行動面などに
いくつかの問題を抱えていたりします。
そのために周りからは
「少し変わった子」
「わがままな子」
などと思われていることが多いです。
それでも、子ども時代は
「変わった子」
「わがままな子」
で済んだかもしれません。
また知能が高いため、
成長とともに
周囲に合わせる方法を
獲得して乗り切っている場合があります。
しかし、社会に出ると
様々な問題が表面化したり
深刻化したりして
対応しきれなくなり、
さらに生きにくさを感じるようになったりします。
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アスペルガー症候群は
次の3つのタイプに分けられます。
①積極奇異タイプ
…知らない人にでも話しかけたり、馴れ馴れしく接したりする
②受け身タイプ
…自分から積極的に接することはないが誘われれば付き合う
③孤立タイプ
…他人とかかわるのが苦痛で、1人でいることを好む
子どもの頃は①が多く、
大人になるにつれて
②や③に変化していくケースが多いでしょう。
では、アスペルガー症候群の方の
子ども時代は、どのような感じだったのでしょうか。
下記にまとめてみました。
アスペルガー症候群の方の子ども時代
①遊びの場に加われない、友達から敬遠される。
②何気なく言った言葉で人を怒らせることが多い。
③集団行動が苦手でマイペース。
④「あれ」「それ」と言われると分からない。
⑤体を動かすこと(スポーツやダンスなど)が苦手。
⑥遊びやスポーツのルールが分からない。
⑦不器用で、字が下手。
⑧極端な偏食で、決まったものしか食べられない。
⑨人に触られたり、頭をなでられたりするのが苦手。
さて、これ以上は長くなりすぎてしまうので、
続きはまた、別の記事で書きますね。
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発達障害ラボ
車 重徳