小中学校に子どもを通わせていると
さまざまな問題が発生することがあります。
そして、問題行動が連続して
発生すると担任の先生は、
「子どもにWISC-Ⅳ検査を受けさせないか?」
とWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を勧めてくるのです。
では、そのWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査で
いったい何が分かるのでしょうか。
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WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査は、
その子に発達障がいがあるのかどうかを
調べる検査ではありません。
世間的には
WISC-Ⅳ検査 = 発達障がい
と思っている人も多いと思います。
しかし、実際には
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査は
・その子どもの得意なところ
・その子どもの苦手なところ
を調べるための検査なんです。
では、なぜ、子どもの
得意なところ、苦手なところを
調べるのでしょうか。
もし、子どもの問題行動があるのであれば
その問題行動の理由が
WISC--Ⅳ(ウィスク4)検査で分かります。
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【WISC-Ⅳ検査と問題行動の関係はどうなの?】
例えば、子どもがお友だち関係で
苦労しているとします。
その原因をWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査で
ひも解いていくのです。
お友だち関係がうまくいかない原因は
大別すると2パターンになります。
それは、
1)ミスコミュニケーション
2)場の空気が読めないか人の気持ちが推察できない
です。
お友だち関係がうまくいかない原因は、
上記の1なのか2なのか、
それをWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査で
調べるのです。
そのため、お友だち関係が
うまくいかない原因を
「〇〇くんが意地悪した」
とか
「〇〇くんがバカって言った」
とか
「〇〇くんがゲームを返してくれない」
とかいった
表面的な理由で捉えないのです。
根本的な原因を探ると
その対処方法やトレーニングで鍛えるべき能力も
見えてくるのです。
先ほど、お友だち関係が
うまくいかない原因が
ミス・コミュニケーションにあった場合、
考えられる能力的な原因は
・単語力不足している
・言語の抽象的概念の理解ができない
・一般常識がズレている
・聴覚的な短期記憶力が低い
・頭の中の情報の整理統合が苦手
になります。
もし、単語力が不足しているのであれば
単語をインプットすれば良いのです。
もし、言語抽象的な概念の理解が
あまり得意ではないのであれば、
そのトレーニングをすれば良いのです。
本当のWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の
活かし方は、こういう風にやるのです。
しかし、多くの臨床心理士さんや
公認心理師さん、学校の先生は、
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の凸凹が大きい
だから「生き辛い」だけで終わらせたり、
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査のアップダウンが大きいから
特別支援学級に行った方が良いなど、
ひどく短絡的にWISC4(ウィスク4)検査の
結果を捉えているのです。
しかし、実際は、
そんな簡単に検査結果を捉えるのではなく
子どもの能力を鑑みた上で
問題行動などの原因を探り
環境調整やトレーニングを施すのです。
では、また。。。
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発達障害ラボ
車 重徳