WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を
とってもらったけど
いまいち、どう読み取ればいいのか
分からない、、、
そんなご質問をよく受けます。
小中学校の先生や
放課後等デイサービスの指導員の方であれば
親御さんから
WISC4(ウィスク4)検査の結果を
もらったけど
一体、どう読み取れば良いのか、
そして、親御さんが
期待している支援やトレーニングは
どのように実践すればよいのか
さっぱり分からない、
なんてことは
よくあるはずです。
そんな方々のために
今回は、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の
読み取り方について
ご説明いたします。
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WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の結果には
下記の5つの項目が記載してあると思います。
・FSIQ(全検査IQ)
・VCI(言語理解指標)
・PRI(知覚推理指標)
・WMI(ワーキングメモリ指標)
・PSI(処理速度指標)
では、上記の5項目について
1つずつ説明していきましょう。
《WISC-Ⅴ検査の低い指標を伸ばしたい人はコチラをクリック》
【WISC-ⅣのFSIQ(全検査)とは】
WISC-Ⅳ検査における
全検査(FSIQ)とは
・VCI(言語理解指標)
・PRI(知覚推理指標)
・WMI(ワーキングメモリ指標)
・PSI(処理速度指標)
の4つの指標得点を合成して算出されたものです。
要は、4つの指標得点の
平均のようなものです。
一般的に、その子どものIQは?
と聞かれた際には、
このFSIQの数字をいいます。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査が
優れているところは
その子どもの年齢を
何歳何ヶ月という月齢を
同じ月齢の日本全国の子どもの水準に当てはめる
というところです。
分かりやすく言うと
10歳0ヶ月の子どもと
10歳11ヶ月の子どもでは
まず、能力が丸1年分違います。
したがって、
10歳0ヶ月の子どもと
10歳11ヶ月の子どものIQを
同じ指標で比べるのはおかしいからです。
その年齢水準での平均値は
100になります。
その100と比べて
子どもはどの辺に位置しているのかを
みるのです。
数値は、正規分布曲線によって
算出されています。
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【グレーゾーンとはいったい何?】
グレーゾーンという言葉を
お聞きでしょうか。
発達障がいではない、
でも色々な問題が発生していて
普通の子どもとして扱うには
少々難しいという子どもに
使われるグレーゾーン。。。
実は、グレーゾーンという
医学的な定義はないのです。
発達障がいは病気です。
しかも、国際疾病分類上は
精神疾患の1つです。
ここでは、「障害は個性」とか
そういった概念的な考え方ではなく、
あくまで医師の診断ベースでのお話です。
発達障がいを疾病とした場合、
いってみれば黒か白なのです。
いってみれば、ちょっと病気っぽいね、
という診断は、本当はないのです。
しかし、便宜上、
明らかにその子どもが
色々な面で苦労しているから
病気まではいかないけど
普通の子どもとして扱うのも厳しいよね、
ということでグレーゾーンという枠を
設けているのです。
では、そのグレーゾーン、
WISC4のFSIQでいうと
どのくらいの数字なのでしょうか。
結論は、
・70~80
もしくは
・75~85
です。
上記のグレーゾーンの範囲は
心理士によって、
クリニックによって異なります。
グレーゾーンというのは
それくらい曖昧なものなのですね。
だから、グレーゾーンかどうかで
物事を考えるのではなく、
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の結果の
細かいところまで読み解いて
その子どもを判断していくのが
良いでしょう。
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発達障害ラボ
車 重徳