054【WISC-Ⅳ】WISC-Ⅳ検査の読み方(VCIの言語概念編)

 

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の結果ですが

以前にFSIQの読み取りについは

記事を書きました。

 

 

今回は、その続きです。

 

 

WISC4(ウィスク4)検査の

VCI(言語理解指標)について

書いていきます。

 

 

 

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【WISC-Ⅳ検査のVCI(言語理解指標)の下位検査とは…】

 

WISC4(ウィスク4)検査における

VCI(言語理解指標)は以下の下位検査から

構成されています。

 

 

基本検査3つ

・類似

・単語

・理解

 

 

補助検査2つ

・知識

・語の推理

 

 

通常、基本検査を実施すれば

VCIの数字は出ます。

 

 

FSIQという全検査IQも

基本検査である類似、単語、理解

のみの検査でOKです。

 

 

しかし、子どもに対する

主訴に応じて

補助検査をとることもあります。

 

 

 

どんな場合、補助検査を実施するのかというと

 

例えば、

・学校の勉強についていけない

・覚えたことをすぐに忘れてしまう

・学校において、特別支援学級から普通学級や交流級を使う

・進級や進学をする

などです。

 

 

さらに細かいチェックポイントはありますが、

そこについては、WISC-Ⅳ検査を実施する方のみ

WISC-Ⅳ検査 取り方研修で学んでください。

 

 

 

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では、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査における

VCI(言語理解指標)から

一体どんなことが分かるのでしょうか。

 

 

【WISC-Ⅳ検査のVCI(言語理解指標)から分かること】

 

VCI(言語理解指標)から分かることは

 

① 言語概念形成(結晶性能力の一部)

② 言語による推理力・思考力(流動性能力)

③ 言語による習得知識(結晶性能力の一部)

 

です。

 

 

言語概念形成というと

少し難しくなるかもしれません。

 

 

言語概念というものを

詳しくみていきましょう。

 

 

 

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【言語概念とは】

 

ことばというものは

その話者の知識や解釈で

本来の意味を拡大解釈してしまったり、

限定的に捉えてしまったりします。

 

 

例えば、「学校」という

キーワードを聞いた際に

 

子どもが現在、小学校や中学校に

在籍している場合であれば、

その小学校や中学校を思い浮かべるでしょう。

 

 

 

しかし、高校として場合、

正式には高等学校なので

高校も学校なのですが、

 

高校に在籍していない場合は

あまり思い浮かべないかもしれません。

 

 

 

また、知識のある大人であれば

学校=文部科学省管轄のもの

と考える方もいるはずです。

 

 

そう考えると日本語学校は

どうなるのでしょうか。

 

 

 

日本語学校は、正式には

法務省管轄になります。

 

 

 

留学であれば、

文部科学省管轄になるのですが、

日本語学校は文部科学省的にみると

「学校」ではないのです。

 

 

 

しかし、正式名称が

日本語学校となっています。

 

 

専門学校は「学校」がついているので

学校なのでしょうか。

 

 

大学は、「学校」がついていません。

それでも「学校」なのでしょうか。

 

 

それとも「大学」は大学なのでしょうか。

 

 

この辺は人によって異なります。

または、現在習得している知識によって

異なるかもしれません。

 

 

 

こういったことが

言語概念形成と呼ばれます。

 

 

言語概念形成の拡大解釈といったりもします。

 

 

この能力が不足していると

会話が噛み合わないことがあるのです。

 

 

 

だいぶ長くなってしまいました。

 

結晶性能力や流動性能力、

その他の項目については

 

また別の記事でご説明しましょう。

 

 

では、また・・・。

 

 

 

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発達障害ラボ

車 重徳