アメリカ版のWISC-Ⅴ(ウィスク5)の構成は、次のようになっています。
1)Verbal Comprehension
2)Visual Spatial
3)Fluid Reasoning
4)Working Memory
5)Processing Speed
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査では、指標得点が4つでした。
それが、WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査だと5つになるということでしょうか。
上記の1)にあるVerbal Comprehensionですが、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査と同じそうです。
日本語版のWISC4だと「言語理解指標」ですね。
2)のVisual Spatialですが、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査にはありません。
日本語版のWISC4検査だとPerceptual Reasoningになります。
残りの4)と5)の項目を見ると、日本語版の知覚推理指標(Perceptual Reasoning)がどうやらVisual SpatialとFluid Reasoningに分かれたということになります。
Visual SpatialとFluid Reasoningの正式な日本語訳は、実際にWISC-Ⅴ(ウィスク4)検査が発売されてみないと分からないのですが、そのまま訳してみると
Visual Spatial ▶ 視覚空間
Fluid Reasoning ▶ 流体推論
となります。
そもそもとして、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査にあった
・積木模様
・絵の概念
・行列推理
は、積木模様だけなんか他の2つの下位検査と毛色が違う気がしていました。
積木模様は、空間認識として独立し、視覚空間に
絵の概念や行列推理は、流動性知能として流体推論になったということでしょうか。
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4)のWorking Memoryは、
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査にもある
ワーキングメモリ指標だと考えて、
間違いないでしょう。
5)のProcessing Speedも
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の処理速度指標です。
さて、WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査は、
WISC-ⅢがWISC-Ⅳに変わったような、
大幅な変化はないと言われていました。
しかし、WISC-Ⅴ(ウィスク5)の指標得点をみる限り、
なかなか興味深い読み取りができそうです。
一体、どんな検査になるのか。
2021年12月のWISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の発売が楽しみです。
では。。。
★★
発達障害ラボ
車 重徳