皆さん、こんにちは。
発達心理サポートセンターの
心理士/カウンセラーの車重徳です。
こんな質問をいただきました。
ウチの子は小学生です。
担任の先生からウィスクという検査を
勧められました。
その検査で、いったい子どもの
何が分かるのでしょうか。
今回は、この質問について
お応えいたしましょう。
さて、では早速、回答です。
ウィスク検査というのは
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査になります。
アメリカで作成された
ウェクスラー式知能検査の
第4版になります。
では、その知能検査で
いったい何が分かるのでしょうか。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査ですが
その子の得意なところ
苦手なところ
が分かります。
例えば、こんな感じです。
ウチの子は、
どんなお友だちとでも仲良くなれる
と思っていたけど
WISC-Ⅳ検査の結果、
場の空気を読む力が長けていたんだ、
とか。。。
ウチの子は昔から
レゴやブロックが得意だったけど
空間認識力全般が強いのか、
とか。。。
《ウィスク4検査の結果をオンラインで読み解いて欲しいなら、こちらをクリック》
または、苦手としていることは
こんな感じでしょう。
ウチの子は、指示になかなか従わないと
思っていたけど
WISC-Ⅳ検査の結果、
聴覚の短期記憶が弱かったのか、
とか。。。
ウチの子は、勉強がなかなか定着しないと
思っていたけど、
頭の中で情報をまとめる力が
弱かったのか、
などです。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査で
こういった、通常は感覚的でしか
分からなかったことが
きちんと数値で出るのです。
原因が分かっても
何も解決していません。
しかし、原因が分からないと
その後のサポートもままならないのです。
例えば、
聴覚の短期記憶が苦手
なのであれば、
口頭だけでの指示は
できる限り控えた方が良さそうです。
なぜなら、耳だけで聞いても
忘れてしまうからです。
その場合は、視覚からも
同じ情報をインプットすると
改善する可能性が高まります。
しかし、いつもいつも
視覚情報を補助的に使えるわけではないと思います。
聴覚情報だけで
行動しなければならない場面、
もっと言えば
メモをとることが困難な場面も
多々あるでしょう。
そんなときに使えるのが
記憶法になります。
記憶法には
・連想記憶法
・イメージ記憶法
・イメージ結合法
・頭文字記憶法
・転換記憶法
・PAO記憶法
・語呂合わせ記憶法
など、色々あります。
その子が使いやすい
記憶法を使ってくださいね。
記憶法について
また、どこかの記事で書きましょう。
《WISC-Ⅳ検査について詳しく学ぶのであれば、こちらをクリック》
また、頭の中だけで
情報まとめることが苦手なのであれば
視覚化してまとめる
もしくは
アウトプットしてまとめる
ことで情報の整理ができるかもしれません。
このようにWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の
結果に応じて、
いままで感覚的にしか分からなかった
その子の特性が
数値化でき、分かるようになるのです。
当然、もっと詳しい
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の見方もあります。
それは、また別の記事で書きましょう。
では。。。
★★
発達障害ラボ
車 重徳