皆さん、こんにちは。
発達障害ラボの車重徳です。
こんな質問をいただきました。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の
順番ってあるの?
本日は、この質問について
お応えいたします。
いきなり結論です。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を
実施するにあたって
順番はあります!
その順番は、下記の通りです。
1)積木模様
2)類似
3)数唱
4)絵の概念
5)符号
6)単語
7)語音整列
8)行列推理
9)理解
10)記号探し
です。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査は
絶対にこの順番で
検査を実施しないといけないです。
では、なぜWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査は
順番が決まっているのでしょうか。
WISC-Ⅳ検査で個人のIQを測る際に
複数のデータを統計処理をかけています。
その元データは
検査の順番を決めた上での
基準となる数字なのです。
例えば、入試で考えてみましょう。
国語・数学・理科・社会の順番で
試験を受けた子どもがいるとしましょう。
99人の子どもが
国語・数学・理科・社会の順番で
試験を受けているのに
1人だけ
社会・理科・数学・国語
の順番で
試験を受けたとします。
この1人の子どもは
99人の子どもと同じ環境下で
試験を受けたと仮定して
検査結果の処理をしても
良いと思いますか?
試験の中身が同じであれば
特に問題ないと答える人はいるえしょう。
しかし、試験の科目の順番が
変わることで
子ども達の試験の結果に
少なからず影響を及ぼすはずです。
トライアスロンで考えると
もっと分かりやすいと思います。
水泳-自転車-マラソン
で皆、タイムを計っているのに
マラソン-自転車-水泳で
トライアスロンにチャレンジしてしまうと
疲れ具合が他の人と異なるので
結果は大きく変わる可能性があるのです。
だから、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査は
検査の順番が決まっているのです。
また、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の
順番は
同じ指標が連続しないように
考えられています。
では、検査の順番を
指標で表すと
1)知覚推理(PRI)
2)言語理解(VCI)
3)ワーキングメモリ(WMI)
4)知覚推理(PRI)
5)処理速度(PSI)
6)言語理解(VCI)
7)ワーキングメモリ(WMI)
8)知覚推理(PRI)
9)言語理解(VCI)
10)処理速度(PSI)
となります。
このように同じ指標が
連続しないように
考えられて
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の
順番は作られているのです。
詳細は、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査
とり方研修でご説明しましょう。
ご興味がある方はどうぞ。。。
では。。。
★★
発達障害ラボ
車 重徳