095【WISC-Ⅳ】WISC-Ⅳ検査から考えるコミュニケーションの改善法

 

皆さん、こんにちは。

 

 

発達障害ラボの車重徳です。

 

 

 

こんな質問をいただきました。

 

 

ウチの子は、人との

コミュニケーションをとるのが

苦手です。

 

 

 

どうやってトレーニング

していけば良いのでしょうか。

 

 

 

というものです。

 

 

今回は、WISC-Ⅳ検査も絡めて

WISC4検査から考える

コミュニケーションの改善法について

ご説明いたします。

 

 

 

 《WISC-Ⅴ検査の低い指標の伸ばし方はコチラから》

 

 

そもそもとして

コミュニケーションが苦手な子どもに

 

コミュニケーションの機会を

たくさん与えれば

上手になる

と勘違いをしている人がいます。

 

 

例えば、苦手な食べ物があったとします。

 

 

 

その苦手な食べ物、

毎日、食卓に並べられたら

好きになりますか?

 

 

 

私はきっと

大っ嫌いになります。

 

 

 

だから、コミュニケーションが苦手な子に

コミュニケーションの機会を与えるのであれば

 

十分なトレーニング

してからの方が良いのです。

 

 

 

《発達障害児の対応方法を学びたい方はコチラから》

 

 

 

ここで、コミュニケーションという行動を

細かく分解してみましょう。

 

 

発達心理サポートセンターでは

この細かく分解をすることを

要素分解と呼んでいます。

 

 

 

さて、コミュニケーションは

まず、話し相手のセリフを

自身の耳で聞いて

 

その聞いた内容を

短期的に記憶します。

 

 

 

すなわち、WISC-Ⅳ検査でいうと

WMI(ワーキングメモリ)

が必要になります。

 

 

 

そして、耳からの情報を

理解する必要があります。

 

 

 

耳からの情報を理解するためには

・単語力

・指示代名詞の理解

・抽象的な言い回しの理解

・一般常識力

が必要になります。

 

 

 

上記の「単語力」は

WISC4検査においては

VCI(言語理解指標)

単語になります。

 

 

 

そして、

・指示代名詞の理解

・抽象的な言い回しの理解

は同じくVCI(言語理解指標)

類似です。

 

 

 

さらには、「一般常識力」は

VCI(言語理解指標)

理解です。

 

 

 

《WISC-Ⅴ検査について学びたい方はコチラから》

 

 

 

 

さらには、相手に何を伝える際、

頭の中にある情報を

話し言葉にならって

並び替える必要があります。

 

 

話したい内容を

頭の中だけで

並び替える能力は

WISC4検査でいうと

PRI(知覚推理指標)になります。

 

 

 

このようにコミュニケーションといっても

・VCI(言語理解指標)

・PRI(知覚推理指標)

・WMI(ワーキングメモリ指標)

が必要になるのです。

 

 

 

子ども自身のどの能力が

不足しているのかが分かれば

次にやるべきことは

 

・不足している能力を補う方法

・不足している能力のトレーニング

となります。

 

 

 

この段階までいって

始めて効果的なトレーニングが

実施できるのです。

 

 

 

そもそも子どもの能力を確認しないで

やみくもにトレーニングだけやっても

きっと効果は薄いでしょう。

 

 

 

少しでも効果の高い

トレーニングを実践してみてくださいね。

 

 

 

では。。。

 

 

 

《WISC-Ⅴ検査のとり方を学びたい方はコチラから》

 

 

 

★★

発達障害ラボ

車 重徳