皆さん、こんにちは。
発達障害ラボの車重徳です。
さて、こんな質問をいただきました。
「ウチの子は、友だちがいません。
どうやって、友だちを作らせれば
いいのでしょうか?」
というご質問です。
今回は、この質問に
お応えいたします。
さて、早速、本題です。
そもそもとして
その子は自分自身で
「友だちが欲しいと思っていますか?」
本人が友だちが欲しいと
思っていないのであれば
友だちを作ることは
難しいと思います。
お見合いみたいに
「さぁ、2人は今日から
友だちです!」
という感じで
会話を進めることは
できないからです。
では、本人が
お友だちを欲しがっているけれど
なかなかお友だちができない、
これは、どういう風に
考えれば良いのでしょうか。
WISC4(ウィスク4)検査で考えると
まずは、VCI(言語理解指標)の数値は
ありますか?
ということになります。
VCI(言語理解指標)が低いと
お友だちを会話をする際、
会話が噛み合わないことがあります。
会話が噛み合わないと
お友だちにはなりにくいですよね。
または、PRI(知覚推理指標)が低いと
場の空気が読めなかったり
人の気持ちがくみ取れなかったり
します。
VCI(言語理解指標)の数値が
ある程度、高いのであれば
お友だち関係を築くにあたっての
会話は問題ないはずです。
しかし、一緒に遊んでいるどこかで
・場の空気が読めない
・人の気持ちがくみ取れない
・先の見通しが立てられない
ことによって
お友だち関係に
亀裂が生じてしまうことがあるでしょう。
当然、本人に悪気はありません。
でも、お友だち関係が壊れてしまうのです。
WMI(ワーキングメモリ指標)が低い場合も
お友だち関係が
長続きしない場合があります。
WMI(ワーキングメモリ指標)は
聴覚の短期記憶の保持です。
WMI(ワーキングメモリ指標)が低い
ということは
聴覚情報は、短期記憶として
保持しにくい、ということになります。
聴覚情報の記憶保持力が低いと
VCI(言語理解指標)と同様に
会話がままならないことに
なる可能性があります。
しかし、スポーツなど
会話をあまり交わさないような
遊びであれば
問題がないので
何の遊びをおこなうのか、
によって
その子に友だちができるかどうかが
分かるでしょう。
では、お友だちができない、
その原因が分かった上で
どうすれば良いのでしょうか。
WISC4検査の結果、
何が苦手なのかが分かれば
その苦手が関係ない分野で友だちを作る、
そして、苦手な分野を
得意な分野で補えるか考える、
という手法があります。
苦手が関係ない分野とは
一体、何なのか?
例えば、言語は苦手だけで
戦略的思考が得意な子どもがいます。
その子は、会話ではなく
将棋やオセロを通じて
お友だちを作れば良いのです。
戦略的な思考までいかずとも
空間認識が高ければ
一緒に何かをDIYするのでも
一緒に何かを完成させれば
達成感が生まれます。
その達成感が
友情をはぐくむのです。
その他の方法もありますが、
またどこかで
ご説明しましょう。
では。。。
★★
発達障害ラボ
車 重徳