皆さん、こんにちは。
発達障害ラボの車重徳です。
さて、前回の続きです。
子どもの「こだわり」を
新たに与えた「こだわり」を使って
元の「こだわり」を矮小化するとは
どういったことなのでしょうか。
今回は、この具体的な方法について
ご説明いたします。
過去にあった例です。
外に出て、家に戻る際、
どうしても「白線」を歩かないと
家に帰れなさい、という子どもがいました。
強烈な「こだわり」です。
しかし、数度にわたり
「公園の前を通ると幸せになる」
という認識を与え続けます。
誰だって「幸せ」になりたいですよね。
加えて、子どもは「暗示」に
かかりやすいのです。
結果、最終的にその子どもは
「公園の前を通る」
ということが優先事項になり
「白線の上を歩く」
ということは二の次になったのです。
別の例です。
ビックリするくらい
足が臭い男の子がいました。
その子は裸足でカーペットを歩くと
その足跡に足のにおいが付いてしまうほどです。
足が臭すぎるので
靴下を履かせたいのですが
発達障害の特有の「こだわり」で
靴下を履こうとしないのです。
どうしても靴下は履きません。
そこで、まずは
レッグウォーマーを履かせました。
そして、そのレッグウォーマーを
強烈に印象付けるのです。
靴下ではなく
レッグウォーマーを履いていると、、、
そして、そのレッグウォーマーのゴムを切り
だるだるにします。
だるだるになったレッグウォーマーが
足の指先まで来たとき
そのレッグウォーマーの先っぽを
縫ったのです。
靴下のように見えても
それは靴下ではなく
レッグウォーマーなのです。
そのように「こだわり」を
新しく与える「こだわり」で
矮小化させていくのです。
★★
発達障害ラボ
車 重徳