皆さん、こんにちは。
発達障害ラボの車重徳です。
さて、こんな質問をいただきました。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の
「類似」が低いとどんな問題があるの?
今回は、この質問について
回答いたします。
VCI(言語理解指標)には
5つの下位検査があります。
その5つの下位検査は
・類似
・単語
・理解
・知識
・語の推理
になります。
全ての下位検査が
言語の情報保持についてです。
そして、その中にある
「類似」は
抽象的な言語概念の形成や認識および把握
が検査の意味になります。
具体的には、どういうことなのでしょうか。
「類似」が低い子どもは
・指示代名詞
・人称代名詞
・暗喩
・隠喩
・抽象的な言い回し
・真意が分かりにくいお話
が苦手になります。
そのため、「類似」が低い子どもには
極端な話、会話で使うことばを
全て名詞に置き換える必要があるかも
しれません。
家庭内の会話では
ついつい
「あそこのアレ、早く片付けなさい!」
なんていう言い回しを
使ってしまいがちです。
しかし、「類似」が低い子どもは
その「あそこのアレ」が分からないのです。
「あそこのアレ」が分からないから
行動できない、
そして、行動していないから
怒られるという流れになりがちです。
全く、理不尽ですよね。。。
では、「類似」が低い子どもは
ずっと低いままになるのでしょうか。
実は、そんなことはありません。
VCI(言語理解指標)にある下位検査は全て
トレーニングによって伸ばすことができます。
そして、そのVCI(言語理解指標)の中には
当然、「類似」が含まれます。
そのため「類似」の検査は
トレーニングによって
十分改善できるのです。
しかし、場合によっては
「類似」を伸ばす前に
「単語」を伸ばしておいた方が
良い場合もあります。
「類似」の伸ばし方は
いくつかあります。
しかし、文字だけでは少々、
説明しにくいので
詳しくは、発達障害ラボの研修
受講なさってください。
では。。。
★★
発達障害ラボ
車 重徳