113【WISC-Ⅳ】WISC-Ⅳ検査のGAIとCPIってどういうこと?

 

皆さん、こんにちは。

 

 

発達障害ラボの車重徳です。

 

 

 

さて、こんな質問をいただきました。

 

 

 

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査

GAICPIって、どういう意味ですか?

 

 

というものです。

 

 

 

今回は、この質問にお応えいたします。

 

 

 

 《WISC-Ⅴ検査の低い指標の伸ばし方はコチラから》

 

 

 

さて、さっそく本題です。

 

 

GAICPI

下記のように書き表します。

 

 

GAI:General Ability Index

CPI:Cognitive Proficiency Index

 

 

 

そして、GAIとCPIの日本語訳は

 

GAI:一般知的能力指標

CPI:認知熟達度指標

 

となります。

 

 

 

《発達障害児の対応方法を学びたい方はコチラから》

 

 

では、このGAIとCPIは

どういった時に使われる指標なのでしょうか。

 

 

 

具体的には

指標得点間の差23以上ある場合、

FSIQの読み取りは慎重におこなう必要あがります。

 

 

 

4つの指標得点は、下記の通りです。

 

 

 

・VCI(言語理解指標)

・PRI(知覚推理指標)

・WMI(ワーキングメモリ指標)

・PSI(処理速度指標)

 

この4つの指標の

最も高い指標得点と最も低い指標得点の

差を計算します。

 

 

 

ここで、具体例を挙げてみます。

 

 

 

あるASDの子どものWISC-Ⅳ検査の結果が

 

・VCI 97

・PRI 93

・WMI 100

・PSI 64

という結果でした。

 

 

 

上記の指標の中でもっとも高い数値が

WMI100になります。

 

 

 

では、もっとも低い数値は

PSI64です。

 

 

ここで、WMI の 100から

PSI の 64を引き算します。

 

 

 

その結果は、100 - 64 = 36

となります。

 

 

 

36>23(基準値)

となるので、FSIQの数値は

参考値となります。

 

 

 

《WISC-Ⅴ検査について学びたい方はコチラから》

 

 

FSIQの数値は

参考値になるということは

分かったと思います。

 

 

では、この子どものIQ

どのようにみるのでしょうか。

 

 

 

その時にGAIとCPIという指標が

使えます。

 

 

 

学校のお勉強に関する指標が

GAI

 

日常生活に関する指標が

CPI

 

になります。

 

 

 

この2つの指標を

FSIQの代わりに用いましょう、

ということなのです。

 

 

 

しかし、注意が必要です。

 

 

 

この具体例を挙げた子どもですが、

CPIの2つの指標得点の差が

23以上あります。

 

 

 

その場合は、GAIとCPIという考え方も

使えないのです。

 

 

 

では、どうすれば良いのか。

 

 

 

結果的には、下位検査評価点から

慎重に読み解きましょう、

ということになります。

 

 

 

もっと詳しい情報は

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査結果 読み取り研修

お話しましょう。

 

 

 

では、、、

 

 

 

《WISC-Ⅴ検査のとり方を学びたい方はコチラから》 

 

 

 

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発達障害ラボ

車 重徳