皆さん、こんにちは。
発達障害ラボの車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子は発達障害です、
中学三年生になりました。
通信制高校への進学はどうなのでしょうか」
というものです。
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通信制高校は僕もやっていましたし、
いいと思います。
僕は元々学習塾で塾長をやっていました。
まだ発達障害っていう言葉が広がる前の時代、
まだ、特学っていう、
特殊学級、
いわゆる特別支援教育が始まる前の時代の話です。
その時代の特学では、
生徒の入り口も別、
職員室も別で、
完全に子どもの学びの場である学校内が
分けられているような感じでした。
それが、良いのか悪いのかというのは、
僕はその時現場にいたわけではないので、
判断はしませんが、
特殊学級というのはそのような状況でした。
そのとき、僕がやっていた塾長として経営していた塾では、
先生方に
「必ず一日一回生徒を笑わせてください」
というお願いをしていました。
授業を上手か下手かとかいうよりは、
先生が面白いな、
楽しいなと思えば生徒は来てくれます。
だから、僕は一発ギャグとか沢山練習して、
子どもたちに
その一発ギャグを伝授したりしていました。
それで、生徒が沢山増えました。
その生徒の中に、
普通の高校に行くには明らかにきついけど、
特別支援学校に行くほどではないよね
と言う子が一定数いました。
そういう子どもたちを普通の学習塾として、
普通の私立学校に頑張って入れるのですが、
あとが続かず辞めてしまい、
辞めた後も高校は義務教育ではないので、
転校するためのハードルが高く、
行き先がなかなか見つかりません。
最終的に行き場がないので
当時数少なかった私立の通信制高校に
転校することになりました。
そこで、特別支援学校に行くほどでもないけれども、
普通の高校に進学するのは明らかにきついよねという、
グレーゾーンの子のための高校、
通信制の高校サポート校みたいなものを作り、
提携している通信制高校の
卒業資格が取れるように支援していました。
それだけだと、物足りないので、
心理士の資格も、
教員免許も持っている僕が、
全生徒にWISC-Ⅲを取って、
その子の苦手なところを伸ばす
トレーニングをする学校をつくったんです。
そうしたら、生徒が沢山増えていきました。
今も、発達障害の受け入れをしています
という学校がいくつかあります。
そのような学校を選ぶ基準として
WISCが読める先生がいるかどうかで
判断していいと思います。
WISCを読み取れる先生がいて、
そのWISCの結果から
どう支援すればいいのかというのが
わかる先生がいれば、
そこの学校は信頼できます。
ただ、「発達障害受け入れますよ」
と謳っている学校でも、
何をどうしてくれるのか
というのが明確じゃない学校があります。
また、発達障害の特性を
あまり理解していない学校もありました。
そのようなところは
避けた方が良いかなと思います。
子供が楽しく通えそうなのであれば、
良いかもしれませんが、
出来れば発達障害の特性を
きちんと理解している学校や、
WISCが読み取れる学校を
見つけた方が良いと思います。
ASD(自閉症スペクトラム障害)とか
発達障害とかあれば、
特別支援学校というのもありかもしれませんが、
グレーゾーンの子、
起立性調整障害、
抑うつ状態の子や
精神的に何か抱えている子であれば、
そのような子どもたちに向けた学校、
例えば通信制高校や、
学習センター、
サポート校、
技能教育施設、
高等専修学校など色々あります。
その子にあったところ、
この先生知識持っているな、
信頼できるなっていったところを、
しっかり考えたうえで選択肢として
挙げていければ良いと思います。
早ければ、中学校三年生の夏ぐらいには
進路が決まると思います。
それで決めてしまうのが良いと思います。
面倒見が良い学校や、
しっかり特性にそって支援する学校は
定員がきちんと埋まるので、
早めに決めて安心した方が良いです。
そして、その高校で求められること、
通信制高校であれば、
レポート、スクーリング、テスト
というのが絶対ありますので、
それをこなせるようになるために
なにをすればいいのか、
それを教えてもらう、
中学校生活の最後の残りの日数で
高校生活で上手くやるためのトレーニングをしておくと、
スムーズに高校生活が送れるようになるとおもいます。
いかがでしょうか。
★★
発達障害ラボ
車重徳