皆さん、こんにちは。
発達障害ラボの車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「WISC-Ⅳ検査を取りました。
結果に納得しておりません。
再度、WISC-Ⅳ検査を
取りたいと思いますが
どうしたら良いですか?」
というものです。
《WISC-Ⅴ検査の低い指標の伸ばし方を学びたい方はコチラから》
原則、一度、WISC-Ⅳ検査を
実施したら最低1年間は、
WISC-Ⅳ検査を実施しては
いけないことになっています。
日本文化科学社がWISC-Ⅳ検査を作っていますが、
そのマニュアルにもWISC-Ⅳ検査を実施した場合、
次回のWISC-Ⅳ検査まで
空けなくてはならない期間について書いてあります。
しかし、検査機関によっては、
その原則を無視し、
半年ごとに、WISC-Ⅳ検査を
取ってしまっているところもあるようです。
WISC-Ⅳ検査を実施してから1年間、
期間を空ける理由は、
WISC-Ⅳ検査は田中ビネー検査などと違い、
検査実施者の年齢が変わっても
出題される検査問題が同じであるためです。
例えば、なぞなぞやクイズのような問題も
同じ問題が出題されます。
問題の流れも順番も一緒です。
当然、同じ問題を
何度もやっていけば
できるようになってしまいます。
WISC-Ⅳ検査は、
検査実施者の知能が上がれば
難しい問題に取り組めるようになっていく
問題構成になっています。
しかし、1年間くらい期間を空ければ、
どの様な問題が出ていたか、
どうやってその問題を解いたのか
ということは、検査実施者も忘れていると考えられます。
WISC-Ⅳ検査は、
始めて検査を受ける人を対象に
WISC-Ⅳ検査のIQを作っています。
頻繁にWISC-Ⅳ検査を
受けている人はIQが高く出ます。
《WISC-Ⅴ検査の低い指標の伸ばし方を学びたい方はコチラから》
私は、正しい検査結果を
出した方が良いと考えています。
原則に反するということは、
正しい検査結果であるとは言えないと考えられます。
検査官によって、
WISC-Ⅳ検査のIQの数値が低く出ます。
検査に慣れてない検査官が
WISC-Ⅳ検査を実施した場合、
IQの数値が低く出ると考えられます。
何らかの理由で
WISC-Ⅳ検査が途中で終了してしまったり、
各下位検査を取り切れなかったりしたとしても、
1年間はWISC-Ⅳ検査を
実施してはいけないことになっています。
そのため、WISC-Ⅳ検査に
慣れている検査官に依頼することをお勧めします。
いかがでしょうか。
★★
発達障害ラボ
車重徳