皆さん、こんにちは。
発達障害ラボの車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子は地図が全く読めません。
どうしたらよいでしょうか?」
という質問です。
《WISC-Ⅴ検査の低い指標の伸ばし方を学びたい方はコチラから》
地図が読めない子って結構いますよね。
まず、地図を読むのに
何が必要なんでしょうか。
地図って、
どんな地図かは分からないですが、
さすがにGooglemapのような
地図で
動けばどこにいるのかが
分かるものだとわかるのかなとは思いますが、
一般的に言う地図って例えば、
チラシの端っことかについている
簡略化した地図とか、
最近見る人あまりいませんが、
道路とかがたくさん書いてある、
昔はカーナビが全盛期になる前は
みんな地図をもとに運転していたかと思います。
ああいった紙の地図や
2次元の地図などを
今回は指しているのかなと思います。
地図を読むために
必要な能力って何かというと、
まずは空間認識です。
WISC-Ⅳでいうと
PRI(知覚推理指標)に
入っている積み木模様の検査が当たります。
その積み木模様の検査が
空間認識なのです。
空間認識がないと、
地図が見えないっていうのがまず1つあります。
見えないというより、読めないです。
もう1つはメタ認知が若干必要で、
メタ認知が何なのかというと
今自分がどこにいるのか、
どの向きに向いているのかです。
実は私もよくあるのですが、
地下鉄に乗って、
地下から地上に上がりました。
地下だとなかなか電波入りずらく、
どこにいるのかって
なかなかGooglemapを使用しても
わからず地上にとりあえず出ます。
ただ、地上に上がっても
自分の位置は点で示されるので、
どっちに向かっているのかわからないことってありますよね?
少し歩いて、
点がどっちの向きに歩いたのかを確認して、
やばい‼
逆だったなんてこともあります。
そこで修正するなんてこともあるかと思います。
要は空間認識で、
実際に見ている3次元の景色と、
それを二次元に変換できるかどうかっていう、
地図で見た2次元のものを頭の中で3次元に起こして、
実際の景色と照らし合わせることが必要です。
そしてその際に客観的に
自分を見てどの向きに自分が向かっているか、
自分の顔、進行方向はどちらを向いているのかっていうのを
客観的に見なければいけないです。
これも全部PRI(知覚推理指標)というところで
見ることができます。
なのでPRIあるかどうか
ご確認いただくのも1つかなと思います。
WISC検査とっている方は、
その項目を見ていただけたらと思います。
WISC-Ⅲの方は何なのかっていうと、
WISC-Ⅲにも積み木模様ってありますし、
エリクソン迷路っていう迷路があると思います。
そういったのを確認してみるのも1つです。
ちなみにこういった能力
どうやって鍛えていけばいいのかというと、
一番手っ取り早いのは迷路です。
先ほど、WISC-Ⅲには
エリクソン迷路っていう有名な迷路が
検査の中に入っていたのですが、
色んな理由でなくなったんですけど
迷路って実は、認知発達を育てるのにすごくいいんです。
なので、迷路はどんどんやらせていってください。
2次元の迷路だけではなく
3次元の迷路みたいなやつ、
それもすごくいいと思います。
または、ピタゴラスイッチみたいなやつ。
要は上からボールを転がして
トンネル通って、
最後ゴールにたどり着く
みたいなのもとってもいいです。
あとは手で動かしながら、
小さな玉とかパチンコ玉みたいなのを、
落とし穴がたくさんあって
スタートからゴールに、
バンを動かしながら玉を右や左に傾けながら、
穴に落ちないように
ゴールにたどり着くみたいなゲームあるのご存じですか。
あれは微細動作といって、
細かい感覚統合的なところでいうと、
細かい作業というか
筋肉の動かし方をどこまでできるのかですが、
あれも認知処理で言うと空間認識です。
なので、そういったことを
トレーニングとして取り入れていくのは
すごく効果は高いかなと思います。
いかがでしょうか。
★★
発達障害ラボ
車 重徳