皆さん、こんにちは。
発達心理サポートセンターの心理士/カウンセラーの車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「WISC4のPRIってなんですか?」
というものです。
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WISCのPRIっていうのはいろんな要素が入ってきます。ざっくり言うと、PRI(知覚推理指標)といいます。
知覚推理って一体何なのかというと様々な感覚器官を通して、主に目なんですが、目を通じて色んな情報が入ってきますよね。その情報を頭の中で整理統合して、応用できますかっていう感じなんです。
例えば、どういうことに役立つかというと場の空気を読む力だとか、人の気持ちを推察(推察と推測は違います)する力だとか、先の見通しを立てる力だとか、物事のパターン化だとか、ルールの発見だとかです。
わかりやすく言うと柔軟性、応用力、起承転結を考えたりかに役立ちます。
だから、色んな事に役立ちます。
そのため、PRI(知覚推理指標)が低いと、小学校低学年とかだと生きにくいです。
生きにくいというか、不登校になりかねないです。
早ければ小学校2年生くらいから不登校になってしまう子もいると思いますが、PRI(知覚推理指標)低いと、柔軟性がないんですね。
不登校になぜなりやすいのかというと、要領いい子っていうのは、例えば、計算とかもそうなんですが、計算て+―×÷が一緒だったとしても、数字が違えば同じ計算ですよね。
例えば、+―×÷の順番が違っても、数字が違っても同じような計算ですよねっていうような形でパターン化できると思います。
でも、PRIが低いと全部初めてのことなんです。
全部初めてのことだから、初めてのことって成功するも失敗するも五分五分だったりします。その時に、失敗してしまうと、自己肯定感が下がるんです。
色んな事が初めての経験だとすると、色んな所で自己肯定感が下がる可能性があります。
そして、下がると新しいことにチャレンジしないとか、自信を失ってお友達関係ですら自信を失ってうまくいかなくなる可能性があるんです。
なので、PRIというのはめちゃくちゃ大事なんです‼
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別の例で言うと、お料理の時にネギを千切りするとします。でも、ネギを切るのもキュウリを切るのも、同じ細長くて丸い野菜っていうことでいえば変わらないです。
でも、ネギの経験があったとしてもキュウリは初めてだからわからないみたいな。
「キュウリはどうしたらいいの?初めてだからどうしたらいいか分からない。」
「一緒だよ。」
「初めてだからわからないよ。」
っていうことが、様々な場面で起こる可能性があるんです。
だから、要はPRIある人は
「これとこれって似てるよね。あの時ああやったから、これやれば正解だよね。」
というのが頭の中でうまくロジックとして成り立つんです。
この能力がPRIなんです。
なので、PRI低いと応用力や柔軟性が利かずに不登校になりやすいということになります。
そのため、なるべくPRIは鍛えておいた方がいいと思います。
どんな鍛え方があるかというと、一番簡単なところで言うとパズルとか、迷路とかです。
パズルでも、A行ったらBとCの選択肢とか、F行ったらGとHの選択肢みたいに、選択肢が異なるようなものがいいです。例えば、カードを使ってやるアルボっていうゲームがあるんです。
数字を当てていくゲームとか、頭がよくなるアインシュタイン式推理クイズみたいなものもおすすめです。
こういったもので頭の体操していくのがいいんじゃないかなと思います。
それ以外にもありますので、もしご興味ある方は発達心理サポートセンターのHPなどを見ていただけたらと思います。
いかがでしょうか。
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発達心理サポートセンター
心理士/カウンセラー 車重徳