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159【発達障害】#19 発達障害と偏食

皆さん、こんにちは。

 

発達心理サポートセンターの心理士/カウンセラーの車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

「発達障害と偏食の関係性を教えてください。」

 

というものです。

 

 

 

 

発達障害の子って偏食気味の子いますよね。

好き嫌いが激しいというか、アレルギーじゃないので中々、親御さんも大変ですよね。中々、食べるものもなくて大暴れしちゃうというような話もよく聞きます。

 

発達障害と味覚の関係性っていうのは実は分かっていないんです。

偏食っていうのもこだわりがある偏食なのかです。

発達障害というか、自閉症スペクトラムの子はこだわりがありますよね。

 

たとえば、自分が決めたやり方に固執してしまってほかのやり方はがんと受け付けないとか、よくあるのが「この道でいつも帰らなきゃいけない」というすごいこだわりを持ってしまった子は何があろうがその道じゃないと帰らないです。

 

そのため、お買い物して帰るもダメ、道路工事中であろうがこの道じゃないと帰れないような極端なお子さんもいました。

 

それと同じように、多分こだわりなんじゃないかなっていうところがあるんです。

人の味覚ってやはり分からないじゃないですか。過去にこういう子がいました。

すごい味覚というか、味にうるさい子がいました。なんか今日はいつもと出汁が違うとか、今日はちょっといつもより塩が多いとかすごくこだわりが強い子がいました。

 

 

 

 

例えばよくあるのが、ニンジン嫌いでした。嫌いだったら、ニンジンをみじん切りにしちゃうとか、ミキサーにかけちゃってカレールーとかに突っ込んじゃうとか、そういう形をとったりするじゃないですか。私もニンジンのグラッセとか嫌いでした。

 

あの甘ったるさが苦手です。

でも、自然に食べれるようになりました。それってある意味、感触というか、味覚というか。

 

話が飛んでしまいましたが、考え方の1つとして、味覚が鋭い子は最終的に何したかというと調理師にしたんです。料理に興味を持たせて、調理師にすることができました。

 

まー、こだわる調理師です。

1g単位でこだわっちゃう調理師ですが、向いてたんじゃないかなと思います。

最終的にどうしたかというと普通にファミレスに就職できました。名前は言えませんが。セントラルキッチン方式といって大きな工場で全部作られたものが真空パックみたいなので店舗に届くんです。

なので、自分で手を加えるのはほとんどないので、その子でも働けるんです。一応調理師免許も持っているので食品衛生管理も兼ねているところもありました。

 

味覚に関して言えば、感覚統合で考える考え方があります。

分かりやすく言うと、昔の考え方で言えば酸っぱい=腐っているじゃないですか。

 

酸味がある=腐っているですよね。苦い=毒があるっていうのが昔の考え方であるんです。辛い物も毒があるという、辛味も苦味もある意味同一にカテゴライズしていて、食べられないに分類されていました。その感覚って、だんだん年月に経つにつれて薄れていくんです。

 

 

 

 

極端な話ですが、お年寄りになると目が見えなくなる、耳が聞こえなくなる、老眼になるとかそんなのと同じように皮膚感覚も、子供のころ敏感だったものが、だんだん薄れていくように、感覚統合の味覚もだんだん鈍麻していくんです。それで食べれるようになったりとかしていきます。

ウニがおいしく感じたり、珍味がおいしく感じるようになります。

 

だから、感覚統合で考えると鈍麻していっちゃう。

 

では、何が言えるかというと、発達障害はどんな原因かというとこだわり強すぎて、それは食べられないとかそれだけ食べるみたいな形で考えるパターンと、発達障害でもう1つ考えられるパターンは感覚統合のところで感覚が優れている・研ぎ澄まされすぎている、感覚過敏みたいな傾向だと考えられます。その理由は分かっていません。

 

だけれど、感覚過敏で高い音苦手とか電車のキキ―って音が苦手、すごい子なんてこの電車のこの車両この音だけやだとかっていう子もいます。

ちょっとこっちは聞き分けられないんですけどみたいなこともあり「先生、全然違います。なんでわからないんですか」と怒られたこともあります。もう完全に鈍麻しちゃってるんでしょうね。

 

なので、今回発達障害と偏食の関係性はこだわりもしくは感覚が過敏すぎるという事なんじゃないかなというところです。どちらにしても少しづつ感覚が鈍麻してくるという風にみなしていただければと思います。

 

 

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達心理サポートセンター 

心理士/カウンセラー 車重徳

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