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161【勉強】#21 字がきれいに書けない

皆さん、こんにちは。

 

発達心理サポートセンターの心理士/カウンセラーの車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

「うちの子は字をきれいに書けません。どうすればよいのでしょうか?」

 

というものです。

 

 

 

 

字がきれいに書けないというのはどういうことが関係しているのかご説明させていただきます。

字がきれいに書けないっていうのは、いろいろな考え方があります。

 

まず視覚認知機能といって、目で見た情報を正確に情報として取り込むことができるかどうかということが関係してきます。

 

例えば、横棒が何本なのか、はねてるのか、そういったこともひっくるめて目で見た情報をどれくらい取り込むことができるのかっていうのはやはり、大きな意味を成します。

 

そのため、WISC4でいうとPRI(知覚推理指標)っていうのがあるのですが、そのPRIの数字があるのかっていうのが一つ関係あるところです。

ちなみに視覚認知です。

 

目で見た情報をそのまま認知・認識するというのは実際視界に入っているから、そのすべてが見えているわけではないです。

 

 

 

 

例えば、よくある話が男性で多いのですが、女性が髪形を変えたときに目の前で話していても一向に気づかない方っていませんか。

まあ、興味がないんです。。。もしくは視界に入っているから見えてるとは限らないんです。

こういったことが関係してきます。

 

こういうのと同じように視界に入っているからといって見えてるとは限らないです。

 

だから、漢字でも2本なのか3本なのか、はねてるのかはらっているのかどうなのか、そういったことも見えてるつもりでも見えてないことがありますという事です。

 

もう1点は、視覚記憶です。

目で入れた情報の短期記憶があるのですが、WISCでいうとPSI(処理速度指標)というところになりますが、目で見た情報でもすぐ忘れてしまう子はやはりいます。

 

例えば、間違い探しとかが顕著です。

間違い探しって片方の絵を見て、脳の一部に記憶として保持してもう片方のほうに重ねるんです。その時に常に交互に見ている子いませんか。

 

それって目で見た視覚情報を、記憶として保持する時間が短いんです。

ちなみに記憶って、保持時間と容量に分けられます。

 

容量が少ないというのは、間違い探しで言うと全部の絵を記憶することができないから右上だけ見て記憶しよう、左上だけ見て記憶しようとか…って容量を減らすんです。

保持時間っていうのは何秒ぐらい保持していられますかっていうものです。

保持時間が短いと左見て右見て左見て右見て…みたいになってしまう可能性があります。

 

そのため、保持時間が短いのであればそれを鍛える方法というのもあります。

どこかでまたご説明できればと思います。

 

 

 

 

こういったことも関係してくるかと思います。

 

目で見た情報をしっかり認識できたとしても、鉛筆を上手に動かせないという可能性もあります。

要は鉛筆って親指、人差し指、中指の3本で動かしていきます。

 

変な持ち方している子いますよね。

 

薬指絡ませたり、薬指と小指の間に挟んだりしている子もいます。

そういう持ち方をしていると、やはりペン先を上手に動かせない、細かい動かし方ができなくなっちゃうんです。

 

こういうことによって、ちゃんと整った字が書けない字が書けない可能性もあります。

まずはペン先を器用に思い通りの場所に動かすことができるのかということがでてきます。

これは、感覚統合の世界になります。

 

または微細動作、細かい作業をすることを微細動作といいます。

ちなみに、大きい体全体を使った行動は粗大動作といいます。

この微細動作が整っていないというのも考えられます。

 

そのため、まずは感覚統合の観点、または指先までしっかり動かすかとができるのかどうか、そしてさらに関係してくるのが目と手の協応作業です。

協応作業とは目で見ているところに対して指先を持っていけるかです。

 

例えばよくあるのがジュース買うときに自販機で買うこともあるかと思います。

その時に、このジュースが欲しいと思ってずっと見ているのになぜか押したボタンが違くて、全然関係ないほしくないジュースが出てきたことありますか?

 

僕はたまにあります()

 

一番ひどいのは、本です。

この本ほしかったんだーと思って、背表紙だけで並んでいる本をさっと取って、しっかり取った本を確認しないでレジに並んでいるときに、ふと見返したら全然関係ない本を取っていたことがあります。

 

アウトです。。。

 

 

 

 

目と手の協応作業も関係あります。

 

こうやって原因が分かったのであれば、どうすればいいんでしょう。

それぞれまず何が原因なのか調べる、各々の原因に対するトレーニングが必要になってきます。

 

まずは、目で見た情報をしっかりとらえることができていますか、そして、視覚記憶ありますか、指先動かせてますか、感覚整っていますか、最後に目と手の協応作業しっかりできていますかというのを考えたうえで、トレーニング等をしていって頂ければいいのではないでしょうか。

 

もし性格上、せっかちな子であれば落ち着くことも1つです。

 

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達心理サポートセンター 

心理士/カウンセラー 車重徳

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