皆さん、こんにちは。
発達心理サポートセンターの心理士/カウンセラーの車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子はすぐにパニックになります。どうすればよいのでしょうか?」
というものです。
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パニックってどういう状況かというと、パニックに限らず、人は未来の見通しが立てられないもの、予想外のことが起きると基本的にパニックになりがちです。
では、予想外とはです。
そもそも予想するにはどういう能力が必要なのかというと、WISCで言うとPRIと一般常識の理解です。
要はこういう状況だとこうなるなっていうようなところをまずは、一般常識として持っていますかというのが一つです。
PRIといったのは、場の空気を読む力とか、先の見通しを立てたりする力がPRIなんです。
そこに一般常識を掛け合わせて、先の見通しっていうのを立てるんです。
ただ、それらの能力が少ないと結局見通しが立たないまま、次の展開になってしまいます。
分かりやすく言うと、目隠しされたままどこかに連れて行かれて、目隠し取った瞬間例えば、山の頂上だったらパニックになりませんか?という話です。
なぜここにいるのかも分からないし、どういうことなのかも一切分からずといった状況です。
例えば、自分の部屋で寝ていたはずなのにこの状況だったらどうでしょうか?
一瞬何が起こったか分からなくなりませんか?
自分の持っている一般常識と合わせて、辻褄が合わなくなると人はパニックになります。
少しの状況が変わっただけでパニックなんて、ちょっと今回の質問とは違うんじゃないかってい方いるかと思います。
しかし、子供にとっては社会経験の少なさから、少し部屋が違うだけで、少し人が違うだけで、少し壁の色が違うとか…大人からすると大したことではなくても子供からすると大きなことだったりすることあります。
だから、これぐらい大したことないというのは思って頂きたくないです。
そして、そのパニックになるのかならないのかは、そもそも経験しているのかっていうところと能力は関係してあります。
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どうすればよいのかというと、色んな経験をさせちゃうっていうのも1つです。あとは、PRIと一般常識を高めましょうということになります。
だから、例えば自分の部屋で寝ました。目が覚めたら山の頂上だったとします。2回に1回山の頂上で目が覚めていたら、「ああ、またか。」ってなりませんか?
五分五分のうちの半分来たなとなると思います。
3分の1でもそうだと思います。
なれるかと思います。
まずは、色んな経験をさせるっていうのも1つかなと思います。
あとは、トレーニングでPRIってのばせます。場の空気読んだりとか、先の見通し立てたりとかそういった能力は少しづつ伸ばしていっていいのかなと思います。
では、どういう風に伸ばしていくのかというと推理パズルや推理クイズみたいなのもいいですし、物事の起承転結を考えるそういったパズルもあります。
ネットで探すと色々出てくるかと思います。
そういったもので楽しくトレーニングしていくのがいいのかなと思います。
遊び系で言うとピタゴラスイッチみたいなのとか、迷路とかも効果あると思います。ピタゴラスイッチとかは、こんな仕組みを作るためにどことどこを通せば面白い仕組みになるのかを考えたりするんです。
なので、遊びを通したトレーニングっていうのもありかなと思いますので、ぜひ気になる子供がいたらやってみてください。
いかがでしょうか。
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発達心理サポートセンター
心理士/カウンセラー 車重徳