皆さん、こんにちは。
発達心理サポートセンターの心理士/カウンセラーの車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子は落ち着きがありません。どうすればよいのでしょうか?」
というものです。
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落ち着きがない子というのはADHD傾向の子なんでしょうか。
そもそも、私の方にもいろんな質問が来るのですが、都内のとある普通級に子供を通わせる親御さんから以前ご質問頂いたのですが、クラスで授業参観を開かれたと。
その授業参観で、授業参観なのにもう普段の授業の様子を知ってもらおうという担任・学校の先生の方針で、授業参観なのにいわゆる発達障害の子は2,3人歩いていたそうです。
しかも、先生が板書したとしても、そもそも勝手に消す子もいるし、先生が質問を出しても「はい!はいはいはーい!!!」と手を挙げるのでその子を指すも「分からない。」みたいな。
とにかくすごかったそうです。
その授業を見せる意図もわからないし、こういうひどい状況で授業しているから中々授業進まないんだっていうのを言いたかったみたいなんです。
そんな風にする理由もわかりますが…。
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今回の質問者さんは、落ち着きがない子というか、授業中歩き回るほどなのか、そうでないのかは分かりません。
まず、授業中歩き回るのであれば、もう歩くという業務を与えるしかありません。
ADHDで多動の子とかもそうですが、ずっとマグロのように動いている子はいません。
動く場面(動)、静かな場面(静)です。
要は、動と静は入れ替わるんです。
ずーっと動いていると思ったら、止まる時があるはずなんです。
そこのコントロールを自分ではなく、先生がするんです。
だから、動く時をコントロールしておけば、どっかで落ち着く時が出てくるんです。だから、それをこっちでやってしまいます。
例えば、動かざるおえないのであれば動く時間を作ります。
よくある話が、先生の授業の補助でプリントを配るとかもそうですし、何かあれば立ち歩いてお手伝いをするみたいな役割を作るのもいいかと思います。
ただ、授業中ですが、その子だけではなく多くの子が集中力が切れることってあると思います。
集中力に関しては、以前どこかでお伝えしたかもしれませんが、普通の子でも小学校低学年であれば15分で切れます。
高学年とかだと、30分で集中力切れます。中学生でも45分で集中力切れます。
その中学生の45分というのも15分単位で切れる波が来るので、その15分単位で切れる波に1回ブレス入れてもいいと思います。
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僕がやっていたのは、例えば、全員椅子に座っていないで立たせてジャンプ10回しましょうとか、立って伸びさせたりしていました。
ちなみに心理士ですが、教員免許持っているので実際に授業やっていました。
保育士も介護福祉士も持っているのですが、そんなこともやっていたりしました。
なので、動と静の区別は動く時間を作ってこっちがコントロールするっていうのが一つのやり方かなと思います。
あとは授業ついていけないから、立ち歩いちゃうっていう子もいます。
中々、集団授業だとその子だけの特別な何かって難しいかと思います。
飽きちゃって立ち歩くくらいであれば、途中優しいプリントを織り交ぜるのもいいかと思います。
例えば、集中力を取り戻すのにいいので迷路させたりとか、授業の間に100ます計算したりとか、クイズの問題もってきたりとかがあります。
足のムズムズ病みたいに歩かざるおえないのであれば動かす、そうでないのであれば何か違うことを挟んでみるのもいいんじゃないかなと思います。
いかがでしょうか。
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発達心理サポートセンター
心理士/カウンセラー 車重徳