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181【人間関係】#47 噛みつき癖がある子の対応

皆さん、こんにちは。

 

発達心理サポートセンターの心理士/カウンセラーの車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

「噛みつき癖がある子がいます。どのように指導したらよいのでしょうか?」

 

というものです。

 

 

 

 

何歳くらいでしょうか?

小学校12年くらいの子でも発達障がいだと嚙む子いますよね。

 

これだけだとわかりにくいのですが、例えば、何か嫌なことをされたとか、嫌なことを言われたとかでいいのですが、そもそもなぜ噛みつくのかという話です。

これって、WISC4検査とかの知能検査とかで分かる話ではありません。

おそらく、WISC4検査をしても低いとは思います。

取れないかと思います…。

 

多分原始反射だと思います。

感覚統合で考えます。

感覚統合については今度詳しく説明します。

 

感覚統合で、固有覚や触覚とかってあります。

いわゆる触覚が多分、鋭敏なんじゃないかなと思います。

 

原始反射って聞いたことありますか?

例えば、熱いものに触れたらパッと手を離すとかです。

これは無意識下で行われます。

無意識の中で、脳まで指示が行かなくても脊髄とか脳の一種が、伝えてくれます。

 

 

 

 

例えば、指には無数の感覚があります。

痛覚、温覚、冷覚など感覚がたくさんあります。

背中や太ももって結構、感覚はまばらで薄いです。

 

針治療って聞いたことあると思いますが、針治療で針を刺してもなぜ痛くないのかというと痛覚を避けていたりするからです。

痛覚刺してしまうと痛いのですが、避けているので痛くないのです。

逆に温覚に針を刺したら、熱く感じるとか、冷覚に針を刺したら冷たく感じます。

指先や手のひらだと無数にあるので、ちょっとの何かもすぐわかるのですが、分からないところもあります。

 

原始反射が何かというと、何かに触れたらぱっと手を離すとかって実は、植物でさえ持っていたりするんです。

食虫花と言って、虫食べるお花です。

虫が花の蜜とかにつられて、おいしそうな実がなってそうな花につられて虫が飛んできて花びらにちょっとでも触れた瞬間にパクッテ虫を食べてしまう花っていますよね。

あれって原始反射なんです。

 

そういった海の生き物でもヒトデとかもそうです。

チョウチンアンコウなんかも、チョウチンにつられて魚が寄ってきてチョウチンに触れた瞬間チョウチンアンコウはパクッと食べます。

確か目があんまり発達していないです。

深海にいる魚たちって、目が退化してしまっているので感覚値で生きています。

 

 

 

 

例えば、嫌なこと言われてなぜ噛むのかというと、嫌なこと言われる=心が傷つく、傷つつけられた=攻撃なんです。

手に触れられた、手を握られるもそうですが、自分が予期していない時に触れられた=攻撃された=原始反射です。

 

その時に、人間と動物の違いって手が使えるかどうかです。

もっと言えば、3指です。

親指、人差し指、中指が上手に使いこなせるかどうかで人間と動物の違いが出てきます。

例えば、チンパンジーとの違いもそうです。

人間だから当然手が使えるから、手が出ればいいのですが、噛むというのはまだそこまで行き届かずに原始反射が昔の動物の噛む行為で止まってしまっているのです。

 

だから、噛んでしまうのです。

その時は、おそらく何にもしなければ噛むことはしないと思います。

何か攻撃されたとか、自分の考えている通りにならないとか、気に入らないとかそういったことで噛むはずです。

 

では、どうすればいいのでしょう。

 

 

 

 

まずは、触覚を鍛える必要があります。

それは指先だけではなく体全体行ければいいのですが、まずは指先から始めましょう。

そのトゲトゲ、ざらざらとか、ねちょねちょとか、ねばねばとか、さらさらとか色んな肌触りの物があると思います。

それにまず、慣れさせていきます。

そして、それ以外の場所にも慣れさせていく。

本人が嫌がらないようにが前提です。

 

慣れさせていったうえで、例えば、何か急に触ったり、触られたり、何かされたとしても対応できるようにしていくというのがまず1つです。

 

そして、言語発達を促します。

要は、何か言われたら返せるような、噛むではなく言葉で返せるような言語発達を促していきます。

WISC4検査で言うと、VCIが中々苦しいのであれば、違った方法です。

違った方法で、どうやって入れていけばいいのかを考えていかなければなりません。

 

 

 

 

例えば、耳をふさぐというようなことをしました。

「聞きたくないことは耳をふさぎましょう。」と伝えたり、「その場から離れましょう。」というように教えたこともあります。

 

その子の特性によって変わってくるかとは思いますが、まず噛むというのは原始反射で、それがまだ残っているという事。

体触られてであれば、触覚を鍛えていく。

口頭での何かに対して噛むのであれば、言語反応を鍛えていくという形でお考えいただければと思います。

 

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達心理サポートセンター 

心理士/カウンセラー 車重徳

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