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189【高校】#58 うちの子は今、不登校です。通信制高校の進学はどうなんですか

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

「息子は不登校で全然勉強していません。高校の進路で悩んでいます。通信制高校ってどうなんでしょうか?」

 

というものです。

 

 

 

 

高校という選択肢ってそもそも高等学校っていった場合、厳密には3種類しかありません。

その3種類とは、全日制高校、定時制高校、通信制高校です。

どこを出たとしても高等学校です。

そのため、高卒資格になります。

結論言えば、通信制高校どうなんでしょうかの意味があまりわかりませんが、結論はありです。

 

高校行くのに不登校であれば、通知表で5~1がついていないはずです。

ついていないのであれば進学できる学校というのが限られてしまいます。

通信制高校はありです。

なぜかというと、その子を見るのに定時制だろが全日制であろうが、通信制だろうが履歴書に書く高等学校というのは全日制、定時制とは書かないですよね?

通常は~県立~高等学校とか、私立であれば私立~高等学校と書くので全日制とかはどうでもいいです。

だから、どこを出たとしても全日制、通信制、定時制であれば高等学校なので問題はないという形になります。

 

ではよく聞く中等教育学校とか、高等専修学校とか高等専門学校とは何なのかというと、高等専修学校とか高等専門学校は厳密には高校ではありません。

高校と短大のようなセットになっています。

それ以上の上位機関等がくっついているのですが、高校ではありません。

 

 

 

 

高校という進路を考えたら、全日制、通信制、定時制どこを出ても一緒です。

その全日制、通信制、定時制は何が違うのかというと、高校は義務教育ではありません。

だから、単位というものが 存在します。

単位はどのくらい勉強しましたかというのが単位です。

何をもとにして単位が生まれたのかというと、勉強の量です。

 

例えばどういうことかというと、全日制を基準で考えます。

全日制であれば、今国語表現とか国語総合とか現代文があります。

昔の世代の人であれば現国ってあったと思います。

例えば、国語総合が2単位でした。

2単位とは、1週間に2時間その国語の授業がありました。1年間まるっと受けきって初めて2単位ですという事です。

4単位というのは1週間に4時間その授業がありますよという尺度です。

その全日制の尺度から単位というのが生まれています。

 

 

それを踏襲しているのが定時制、定時制が基本的には昼と夜だけではなく今は3部制が多いと思います。

朝の人、昼だけの人、夕方だけの人といった形です。

3部制に分かれているため4年間で卒業というところが多いと思います。

それは時間数というか、1日学校にいる時間を短くしたということになります。

 

 

 

 

通信制はその全日制の単位というものを引き継いだうえで、それを自宅学習のプリントに置き換えましょうというものです。

ちなみに、単位というのは修得になります。高校資格は資格なので取得です。

高校卒業資格は全日制、定時制、通信制どれでもそうなんですが、単位の修得の仕方が異なります。

全日制、定時制は出席とテストです。

よく皆さんも、全部の授業実数のうちの三分の二以上でないと留年だよねとかだめだよねとか聞いたことあると思います。

 

まずは出席が必要になります。

テストで赤点ではない点数を取ってくださいというのがあります。赤点とった場合は追試か補修というのを聞いたことあると思います。

追試ではなく補修が今は多いと思います。

補修して補いましょうという形になります。

 

通信制はRSTと呼んだりしますが、レポートとテストとスクーリングというのが出てきます。

テストというのはそのまま全日制、定時制と一緒です。

だから、通信制もテストがあります。

定位テストが年に二回あります。

全日制、定時制は出席があるのですが、通信制は通信なので学校に通わないです。

出席の代わりに出てくるのがレポートとスクーリングです。

そもそも、学校に行かないで家で何やるんですか?家でやる学習がレポートです。

そして、全く登校しないでいいのかと、テストはいかなければなりませんがテストの6日だけでいいわけではなく、最低限この日数は登校してねっていう日数が決まっています。

それがスクーリングというものです。

対面授業や対面学習、対面指導と言ったりもします。

通信と言っても完全に行かないわけではなくて、スクーリングという決められた授業時間数だけは登校してください…では何時間なのかというと、選択している課目によって違います。

 

 

 

 

例えば、僕は情報という科目の免許持っています。

ちなみに、心理士でもありますが教員免許も持っているので授業もやっています。

保育士、介護福祉士、調理師も持っています。

 

情報だと1年間で4時間だけ授業やってくださいとか、芸術だと8時間やってくださいとか体育はちょっと多くて保健1時間、体育であれば1年生15時間、2,3年生は10時間といったなんの授業を選択するかによって変わってきます。

その授業時数は必ずスクーリングという形で登校してくださいという形になります。

 

今回は高校について、全日制、通信制、定時制の違いとか、通信制の単位の取り方といった形でご説明しました。

また、違った側面もあるのでそれはどこかでご説明させていただきます。

 

 

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

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