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192【公認心理士】#61 公認心理士試験 一問一答

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

公認心理士試験の一問一答についてお伝えしていきます。

公認心理士の試験を受けない方も一般常識として知っておいていいかと僕は思います。

なので、ぜひ一緒に取り組んでいただけたらと思います。

 

〇×問題なので〇か×かで答えて言っていただけたらと思います。

 

 

 

 

1

心理アセスメントにあたって、基本的な情報収集の方法として最も適切なものを1つ選んでください。

ワンウェイミラーの行動観察はアセスメントに必要である〇か×か?

 

正解は×です。

 

ワンウェイミラーの行動観察は実験や研究で用いられることが一般であり、心理アセスメントで用いられることは少ないです。

 

2

生育歴の聴取はアセスメントの基本となるため、初回面接で行う。

〇か×か?

 

正解は×です。

初回面接で最も重要なことはクライアントとの、ラポール形成、信頼関係の基盤づくりです。クライアントが初回で生育歴を話すことに対して抵抗があったり、単に話したい悩みがあったりする場合はそちらを優先するところです。

 

3

心理検査は一定の状況設定で行う為、得られた情報は客観的に信頼できる。

〇か×か?

 

正解は×です。

心理検査は多種あり、客観的に信頼できるとは限りません。または、その個人のパーソナリティの一部分しか書かれないことも多いという事です。

 

4

アセスメントは面接でクライアントのニーズや来談経緯を聞く事から始まる。

〇か×か?

 

正解は〇です。

クライアントは、どのような悩みを抱えているのか、どのようなニーズがあるのかなどは最初に聞くべき重要なこととなります。

 

5

家族関係把握のためのジェノグラム作成には動的家族画や合同家族画が役立つ。

〇か×か?

 

正解は×です。

ジェノグラムというのは家系図のことです。クライアントの話を聞きながら家族関係が把握しやすいように心理士が書くことが多いです。家族画というのは描画法という方法でアセスメントとしてクライアントに書いてもらいます。アセスメントとは評価、分析です。そのため、ジェノグラムと家族画は全く別のものという形になります。

 

6

プロスペクト理論は損失回避の傾向を説明することができる。

〇か×か?

 

正解は〇です。

人は利益を目の前にすると損失の回避を優先します。損失を目の前にすると損失そのものを回避しようとする損失回避性があることが実験で示されています。人は得ることより失う事の方が怖いです。

 

7

主観的な満足の度合いは利得の絶対量に比例する。

〇か×か?

 

正解は×です。

主観的な満足と客観的な価値。例えば、利益の絶対量とは直線的な比例関係というのはないです。

 

8

低い客観的確率を主観的には過小評価されるとする。

〇か×か?

 

正解は×です。

人は35%くらいまでの客観的確率が小さいときは過大評価し、それ以上の確率になると

過小評価する。35%というのが大事です。

 

9

ある事象の起こりやすさを典型例と類似している程度によって、判定するものである。

〇か×か?

 

正解は×です。

 

ある事象の起こりやすさを典型例として類似している程度。これは代表制ヒューリスティックの説明という形になります。

 

10

糖尿病はうつ病発症のリスクを高める。

〇か×か?

 

正解は〇です。

なんと糖尿病は他の慢性疾患同様にうつと不安症状を伴うことが多いです。糖尿病による生活の制限そのものが精神的苦痛になります。それが原因となってうつの頻度を高めることになります。だから、注意が必要です。

 

11

糖尿病の患者が認知症発症のリスクを高める。

〇か×か?

 

正解は〇です。

糖尿病は主として血管合併症を起こすことによって血管性認知症発症の頻度を高めます。アルツハイマー型認知症というのがありますが、こちらの発症頻度も高いという風に言われています。血管性認知症というのを覚えておいた方がいいかと思います。

 

12

糖尿病の患者は勃起不全発症のリスクを高める。

〇か×か?

 

正解は〇です。

関係なさそうに見えますが、糖尿病患者には勃起不全をはじめとする性機能不全の頻度が高いです。この理由っていうのが、循環不全をはじめ複数の生物、心理、社会的要因が関与している可能性が考えられます。完全な理由というのは分からないのですが、生物的、心理的、社会的っていうことが関係しているであろうと言われているというところになります。

 

13

肥満はⅠ型糖尿病の発症リスクを高める。

〇か×か?

 

正解は×です。

Ⅰ型糖尿病はおそらく自己免疫機序による膵ベータ細胞の破壊が原因です。その発症に肥満は関係ないです。肥満関係なく糖尿病になることがあります。Ⅰ型糖尿病の患者は発症したのは不摂生によるという社会的なステイグマによって苦しめられていることが多い。だから、不摂生じゃないのに糖尿病になってしまう。それが本人の心理的ステイグマにつながっていくところになるのかなと思います。

 

14

加齢はⅡ型糖尿病のリスクを高める。

〇か×か?

 

正解は〇です。

Ⅱ型糖尿病は40代以降に発症することが多く、加齢とともにその頻度が増加していく。そのため、40代以降の方は糖尿病にも注意していってください。

 

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

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