皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「子供が全く宿題をやりません。どうしたらよいでしょうか。」
というものです。
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宿題やらない理由というのが、当然いくつかあります。
1つ目は分からないからです。
問題が難しくて分からないケースです。
誰しもそうだと思いますが、百マス計算みたいな質問が出ました。
もっと言ってしまえば、百マスではなく九九をすべて行ってくださいという宿題だったら、頭に入っているのでさっとできますよね。
しかし、実際に何のことか分からない問題だと、苦手意識が強いと他人は苦手なものを後回しにする傾向があります。
時間かかるものを後回しにする傾向があります。
これは、もって生まれた性格、性質です。
もちろん途中で変えられます。
厄介なものから先に片づけてすっきりしたい性格、性質と厄介なものは手を付けたくないし面倒くさいというのが強い人2つあります。
ただ、学力が足りないと難しく感じてしまい手を付けられないよっていうのが1つあります。
2つ目は面倒くさいです。
先ほど百マスの例を出しましたが、百マスならいいですが、もし千マスだったらどうでしょうか?
ちょっと時間かかりそうだし、難しくはないけれどだるいな、面倒くさいなと思うのではないでしょうか。
僕はあると思います。
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それに打ち勝つためには、内的な動機が必要です。
モチベーションを高めなければいけないと思います。
そのモチベーションって何なのかというと、例えば、中学生であれば高校受験とか高校生であれば大学受験とかになってきます。
ただ、もし小学生であればぶっちゃけモチベーションはあまり上がらないと思います。
小学生のころから「僕は絶対に東大に行きたい!入ります!」
そんな子中々いないと思います。
では、どうするのかというと、ルーティンに組み込みます。
大学受験や高校受験とかは、トップ校受かる人たち(偏差値高い大学に受かる人たち)は、そもそも計算とか歩きながらできる暗記、英単語や古文の文法などの暗記ものは勉強ではないという位置づけなんです。
要は、ただ見てるだけじゃん。
ただ見てたら覚えられちゃう。暗記ではないんです。
そのため、ルーティンに持っていってしまうのがいいです。
夜寝る前に歯を磨きます。朝起きたら顔洗って歯を磨きますみたいな形でその時間を少し設ける。
それを習慣化させてしまいます。
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とある小学校のクラスでは、授業の前に百マス計算を全員やらせていました。
最初の内は、ぶーぶー反発もありましたが、習慣化してしまえば逆にやらない方が気持ち悪いと、その先生曰く百マス計算をやったら授業の子供の集中力は変わったそうです。
要は、「はい、授業です。」と先生が言っても、小学生がいきなりスイッチオンというように勉強モードにスイッチが変わるわけないです。
変わる子も中に入ると思いますが、みんながみんな急にスイッチ変わりません。
でも、百マス計算だったらゲーム感覚でできます。
または昨日の自分に勝ちたいとか、最高記録出したいとか、だれだれちゃんに負けないとか、そういったところでやる気が出てきます。
そうなるとやる気も出るし集中する。
その集中した流れで、本題の授業まで集中力を切らさずに持っていけるっというのがあります。
そのため、ルーティンに持っていくのも1つです。
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後は楽しい事と抱き合わせにするしかないです。
例えば、ドリル1ページやったらまんが1話読むとかです。
それが、ドリル1ページやったら、ゲーム1時間するだともう逆転ですよね。
そこはうまく調整を図る必要があります。
交渉という形でやらせるしかないのかなと思います。
あとは、友達と一緒に宿題をやるのは、それだけで気持ちが変わったりするので、そういうのも有効活用していくのがいいと思います。
中高生であれば、どこどこ大学行きたい、将来何の勉強したいから頑張ろうとかって持っていけるかと思います。
中々小学生だとそこまで持っていけない、勉強をそんな簡単に楽しいとは持っていけないです。
逆に小学校2年生くらいで「宿題大好き!勉強楽しい!ラッキー」っていう人いたら、それはそれで驚いてしまいます。
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なので、ルーティンに持っていくとか、仕組みの中に宿題の時間を組み込んじゃうとか、もしくは苦労しないような形をとっていく。
お友達と一緒に取り組めるようにしていくなんてことをしていくといいと思います。
ただ、大前提としてやっぱり学力が不足していると取り組みにくくはなるので、学力は上げないとねっていう話にもなっていきます。
学力の上げ方はまたどこかでお話しできたらと思います。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳