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200【人間関係】#69 うちの子は屁理屈ばかりで行動できません。どうしたら良いのでしょうか?

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

「うちの子は屁理屈ばかりです。何か指示してもやりません。やらない理由をたくさん言ってきます。どうしたらよいのでしょうか。」

 

というものです。       

 

 

 

 

何かこれやりなさいと言っても屁理屈ばかりは嫌ですね。

こういったご相談、僕結構受けます。

結論から言ってしまうと、屁理屈ばかりの子は、WISCっていう知能検査でいうと知能レベルは高いはずです。

まずはVCI(言語知覚推理指標)の単語という項目がありますが、その単語力がかなり高いと思います。

だから色んな言語が出てきちゃうということがあります。

 

類似という項目もあります。

これは抽象的な概念の認識です。

ふわっとした内容のことでも、拡大解釈して受け取り方を広げることができます。

 

それがいい方向に向かえばいいのですが、例えば、誰かが注意を受けたとします。

自分のこととして置き換えて上手く解釈できればいいのですが、自分にとって都合のいい方に解釈をどんどんしてしまうんです。

困りますね。

 

さらに、言い訳ばかり、屁理屈ばかり言う子はそれ一理あるなとか、そこつかれると痛いなとかっていうところを持ち出してくる子っていると思います。

一理あるけどちょっと違うみたいなのは厄介です。

 

大人の痛いところを突いてくるから面倒くさいです。

WISCでいうVCI(言語理解指標)の理解という項目があります。

これが対社会に対しての一般常識です。

こちらもなんせ高いパターンかと思います。

 

 

 

 

まずVCI(言語理解指標)高いというところが多いです。

知能が高いという事です。

WMI(ワーキングメモリー)っていう聴覚の短期記憶が高いと、こちらが言い間違えたこととか、ミスした事とか覚えておいてほしくないような、そこを突かれると痛いということをちゃんと聞いていて覚えています。

それが長期化されると過去のことまで引っ張り出して、自分を正当化してやらない言い訳を言ってきます。

そんなケースもあります。

 

では、どうしていけばいいのでしょうか。

2つの考え方があります。

まず1つ目は何を言うかではなくて誰が言うかです。

2つ目は優先順位を上げるだけです。

 

誰が言うかというのは親が100万回言っても聞かないことってあると思います。

100万回言ってきかなかったとしても、その子が尊敬している〇〇先輩やあこがれているアイドルや○○さん、先生などこの人の言う事であれば聞くなっていう人だと、コロッと一発で情報が入るケース、認識が変わるケースがあると思います。

 

 

 

 

親が100万回言っても変わらないけど大好きな、ジャニーズの○○君が言ったらコロッと変わるとかあると思います。

それをたくさん見つけておきます。

そのネットワークを作ります。

僕が思う親の仕事というのは、言う事ではないと思います。

言って変わるならいいと思いますが、言って変わらないのであればガミガミ言ったって、関係性が悪くなるだけです。

 

ガミガミ言って「うっせえな。」と言われたら余計にカチンときますよね。

おはようと言ったとしても、昨日の夜の一件が尾を引いて無視をされるとか。

ご飯を作っても、食べずに出ていってしまったり。

朝から、雰囲気悪くなりますよね。

それであれば、言わない方が親御さん自身の精神安全上いいんじゃないかなと思います。

 

でも、言わなきゃ何も変わらない…では、どうしましょうか。

誰が言うかそこにフォーカスします。

 

僕学習塾や学校の現場に行ったときはよく頼まれました。

靴下を丸めたまま洗濯機に入れないやごはん食べたら食器は下げなさいなど。

僕が言うと聞く子もいたのでそれを言うように頼まれました。

 

 

 

 

2つ目の優先順位を変えることです。

言い訳ばかりする人というのは、そのやらなければいけないことに対して価値を見出していません。

その価値は誰が言うかで価値を見出してもらいます。

そして優先順位を上げるためにどうするのかという大きな枠組みで考えてもらいます。

 

過去にあったのが、どうしてもお風呂嫌いな子です。

女子力を上げていきましょうとか、将来アイドルみたいに、こんな女性になりたいのであれば、そのアイドルの方が出ているCMのシャンプーを使ったらこんな風になれるのかなと言ってみると、お風呂嫌いなのに急にお風呂入ってそのシャンプー使いだしたりします。

 

アイドルの○○さんはお部屋こんな風に片づけててきれいだねっていうテレビを見せた結果、部屋がすごく散らかっていたのに部屋の掃除をしだした。

あこがれの人を上手く使って、行動改善していく、優先順位を上げていくことが大切です。

 

子供は今何に興味をもっていて、どんな話をしていくと変わるのかリサーチしておく必要があります。

よくあるのが子供がこれ好きな気がするんですけど、私はよくわかりませんとか、パソコンのことよくわからないですとかっていう方いますが、知識を持っておかないとその子の興味の分野を引っ張り出すことができません。

 

だから、全く知らないし興味持っていないですが、アイドルやゲームのことも少しは知識あります。

こういうネットワークを持っておくと、子供の行動改善させていくときに使えるのではないかと思います。

 

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

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