皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子は発達障害です。トップダウンとボトムアップどちらの指導がよいのでしょうか。」
というものです。
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トップダウンとボトムアップの解説からしていきます。
WISC4検査において、PRI(知覚推理指標)が高いのであればトップダウンでいいです。
PRIというのは、ゴールがあれば、そのゴールまでどのような道筋をたどればゴールにたどり着くのかっていうのを自分で作り上げていくのものです。
だから、ゴールを上手く見せることができればそこへの道筋を自分で作ることができます。
道筋を作れない人にゴールを見せても今やっていることが、なぜその目標にたどり着くのかが分かりません。
例えば、今やらなければいけないことのやる意味を見出せなくてやる気が起きなかったり、適当にやったりしてしまいます。
具体例で例えると、野球で甲子園に出たいとします。
甲子園に出るためには、基本的にはランニング、キャッチボール、素振り、柔軟、ウェイトトレーニングなど、ゴールにたどり着くために細かいトレーニングをいくつもいくつも重ねていって、レベルアップしていき甲子園にたどり着きます。
でも、その道筋を自分で見出せない人は、甲子園に出るためにはとにかく試合にたくさん出ればよいといった短絡的な考えに至ります。
これがボトムアップです。
今やるべきことをゴールにしちゃいましょう。
素振りとにかく100回を目標にするとか、毎日ランニング5㎞を目標にするなど、日々の小さな目標がどんどん増えていった結果、ここまでたどり着けたなっていうような状況にするといいと思います。
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東大に合格したいとします。
それぞれの科目の学力どれくらいなんですか。
もし中学生の勉強ができていないのだったら、中1から復習していかないといけないっていうように1つづつ積み上げていくことができる、その考えができるのがトップダウンです。
逆のボトムアップだと、中学生の英語やっても東大無理じゃん。
東大の英語だけ勉強したいみたいな感じです。
たまにいますよね。
早稲田に入りたいから早稲田の問題の解き方だけ教え炉みたいな人います。
無理があるんじゃないかなと思ってしまいます。
トップダウンの考え方ができないから、ボトムアップの考え方しかできません。
そのため、今やるべきことはこれです。
それをゴールにしていくといいんじゃないかなと思います。
WISC4検査はPRI(知覚推理指標)は見通しを立てる力というところにつながっていきます。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳