皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「発達障がいは遺伝が原因なのでしょうか。」
というものです。
★
発達障がいが遺伝かどうかってすごく難しい問題ですよね。
現場に出ている人は、もうお分かりかもしれませんが親が発達障がいだと子供も発達障がいになる可能性が高いというのはあると思います。
一応、よく言われているのは輻輳説かなと思います。
僕も親御さんには、状況によって変わりますが、そういう言い方すること多いです。
親御さんがあまりにも胸を痛めていたらもって生まれた資質ということもあります。
発達障がいの重さにもよりますが、今のその子の状況を考えると輻輳説と言います。
輻輳説とは、もって生まれたその子の特質、性質と環境という事です。
僕も環境が変われば子供は変わると本書いていますが、環境次第で子供は変わります。
★
こんな例があり、全然医者になりたいと思わなかったある子がいました。
勉強は好きでお勉強はしていました。
でも医者になんてなりたくないっていう医者の息子がいました。
よくある話ですが、父親は後を継がせたがったけど子供は全然そんな気なかったです。
勉強はできるので、進学校に行き授業を受けていました。
しかし、進学校すぎてそのクラスは半分は医者、半分は弁護士を目指すようなクラスでした。
結果、その子は医者になりました。
周りにつられて、なんとなくその子も医者になりました。
やはり環境によって変わるのかなと思います。
早期発見というのは変ですが、早い段階でその療育に携わって、子供のトレーニングしていれば、発達障がいという診断が仮にあったとしても、自分を上手くコントロールできたりすると思います。
僕の場合、発達障がいですが、中々コントロールできなかったので大人になって、今ぐらいになってやっとコントロールできるのかなと思います。
それでも、難しいこともあります。
★
僕みたいに発達障がいをコントロールできない人もいます。
早い段階で適度なトレーニングを行えば、コントロールできるので、環境をしっかり考えていくのが大事かなと思います。
その時に、親が子供を変えられる、変えたいと思っている方いますが、親は子供の環境を整えるに徹した方がいいのかなと思います。
家でがんがんトレーニングしようとする方います。
楽しく笑顔でできるのであればいいですが、学校でたくさん勉強する、塾でもする、家でもやらされてたら、その子が息つく場所はどうなっちゃうのかなと僕は思ってしまいます。
外で大変な思いしている分、家でゆっくりさせてあげてもいいんじゃないかなと僕は思います。
それが甘いというのであれば、親ではないのでそうかもしれません。
ただ、外で散々つらい思いしているのであれば家でのんびり自由にさせてあげる環境を整えてあげる。
★
その代わりに、外で効率的にどのようにトレーニングすればいいのかを情報をしっかり集めてあげるべきなのかなと思ったりします。
情報が大事です。
望んでいるような療育、教育なのか分かりませんが、それをやっているところは実際にあります。
あるけれど、家から遠かったり、金額が高かったり、色々あると思います。
まずは、情報を集めてみないと何も始まらないのかなと思います。
もし分からないことあれば、日本全国ではないですがご相談いただければ何かしらの情報はお伝えできるかなと思います。
結論は、遺伝で発達障がいになる可能性もありますが、基本的には輻輳説です。
遺伝と環境と半々かなと思います。
いかがでしょうか。
★
発達障害ラボ
室長 車重徳