240【WISC4検査】#111 WISC4検査のPRI(知覚推理指標)って、視覚認知能力だけ見ているのでしょうか。

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

WISC4検査のPRI(知覚推理指標)は視覚情報の認識ということでよいのでしょうか。」

 

というものです。       

 

 

 

 

PRIは視覚情報の認識だけではないです。

視覚認知とよく言っている方いますが、基本的にはPRIは知覚統合です。

PRIの下位検査考えると、積み木模様、絵の概念、行列推理です。

その時に、全部目を使いますよね。

積み木模様は視覚認知だと分かりやすいと思います。

 

 

 

 

WISC4検査の取り方研修した人は理解していると思いますが、絵の概念も行列推理も図面を見て行います。

要は視覚が関係しているだろうと考えてしまうのです。

もちろん視覚は関係していますが、目で情報を捉える、捉えた情報を頭の中で分析・解析する、その時に統合したり、分散したり、発散したりします。

それが、PRI(知覚推理・知覚統合)になります。

 

だから、あらゆる情報を頭の中で推測していきます。

そのため、視覚ではなく知覚です。

耳で聞いた色んな情報を頭の中で短期記憶として一時保存して、単語の意味も理解した先につかさどっているのがPRIです。

これってどういうことなのだろうかと情報の推測、解明をしていきます。

視覚情報だけでなく、聴覚の情報もひっくるめて、あらゆる情報を統合してそれについて考えていくのがPRIです。

そのため、視覚情報の認識という面もあります。

 

 

 

 

しかし、それだけではありません。

会話=VCIととらえる人もいますが、会話もまずは聴覚の短期記憶でとらえるからWMIが必要です。

意味を理解するためのVCIも必要です。

そして、その意味を理解するうえで、自分の持っている情報と比べたり思考を発展させます。

それはPRIです。

PRIで発展させたうえで、VCIで言語化してアウトプットする。

PSI以外全部使います。

 

そのため、これだけっていうのはないです。

様々な活動において、これだけというのは中々ありません。

複合的に絡み合っています。

だから、視覚情報だけっていうのはないです。

僕はこのように考えています。

 

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

 

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