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242【発達障がい】#113 就労移行支援と就労継続支援のA型B型の違いって何なのでしょうか

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

「就労継続支援AB型と就労移行支援の違いを教えてください。」

 

というものです。       

 

 

 

 

移行支援、A型、B型間違う方も結構多いです。

深堀すると福祉の支援とはどうなっているのかという話です。

 

例えば、発達障がいの側面が強いが就学前だと児童発達支援というサービスがあります。

小学生から18歳までが放課後等デイサービスになります。

学校の代わりの預かり、トレーニングの場所はそこまでになります。

大人になってから、大人の発達障がいという概念が、昔はそもそもありませんでした。

メインは精神疾患でしたが、就労移行支援、就労継続支援A型、Bがあります。

他にも福祉はありますが、後ほどお伝えします。

 

目指すところはみんな自立ですよね。

では、自立ってどうやってするのでしょうか。

自分で稼いで一人で暮らすことだと思います。

稼がないでも自立していますという方たまにいますが、そもそも稼がないと自立できなくないですか。

自分でお金を稼いで初めて自立だと思います。

世間一般の方はそうだと思います。

 

 

 

 

多くが税金を払える人間というのを増やすべきです。

国は税金で成り立っています。

やっぱり自分で稼がないといけません。

でも、学校の勉強をどんなに一生懸命に行ったからといって、国語英語数学理科社会できて就職できるのでしょうか。

少し能力としては違います。

学ぶという基盤に対しては、国語英語数学理科社会大事です。

知能を上げるために必要です。

僕はよく言っていますが、学校の勉強なんて社会に出て使わないよと言っている人いるけれど、使う使わないではなく、もっと核となる知能を上げるためにするのが学校の勉強です。

確かに、仕事に直結はしません。

では、直結させるためにどうすればよいのでしょうか。

 

そのためにあるのが就労移行支援です。

従業員50人以上いる会社では、雇用保険だけはなく社会保険に加入している人になるのですが、2,2%の障がい者を雇用しなければ罰金です。

雇用調整金と呼んだりします。

企業が最も恐れているのが、障がい者を雇用しない悪い会社みたいなレッテルを一番恐れます。

だから、レッテル張りをされたくないから障碍者雇用や別の子会社を作り雇用します。

皆さんが知っているディズニーランドもです。

障がい者がビックサンダーマウンテンの整備にあたっていたら少し怖くないですか。

少しねじはずれてるけど、まあいいかとされてしまうと怖いですよね。

安全バーも緩んでるけど、まあいいかもやめてほしいですね。

パーク内ではなく、お掃除の別会社を立ち上げてそこでグループとして雇用しているので、2,2%達しています。

このような形をとっています。

 

 

 

 

しかし、そういった会社であってもいきなりお仕事には直結しません。

就労移行支援は元々、福祉型就労といったケースもありますが、一般の会社に障がい者雇用として入社できるようになるためのトレーニングをするシステムです。

例えば、僕がうつ病になりました。

働ける状況ではありません。

よくなったらすぐに、元の仕事復帰はできません。

職場復帰するために、どこかでトレーニングしたい、練習する場所なんてないです。

ボランティアでいいから働かせてくださいと言って、働かせてくれるところがあるかもしれませんが、働けないところも多いです。

 

では、どうするのかというと就労移行支援というところでトレーニングをしてもらいましょうという事です。

最長2年です。

前年度の年収によって、月々かかる費用は変わりますが、万が一前年度の年収が0であれば1円もかかりません。

2年間無料で通うことができます。

自治体によっては、交通費の補助が出るところもあります。

お昼のお弁朗が出るところもあります。

自治体によって異なるので調べていただけたらと思います。

 

 

 

 

2年後には就職しなければいけません。

能力高い人は、手帳を使った就労じゃない就労につくこともできなくはないです。

ただ、それをしてしまうと、就労定着支援というやめないようなサポートは受けられないというか、受けにくくなります。

でも、一般の会社に勤めるのはきついな、ハードル高いなという人たちは就労継続支援のA型、B型というところがあります。

就労継続支援のA型B型は元々の作業所や授産施設が形態を変えたというところになります。

就労継続支援のA型は、一般の障害者枠とB型の間だと思って頂けたらと思います。

実際に雇用契約を結ぶのがA型、結ばないのがB型です。

A型の方が、一般就労に近づいていて能力値的に必要だということになりますが、平均工賃というのがあります。

賃金みたいなものですが、お給料と言ってはいけません。

都道府県によって最低賃金は異なります。

最低賃金を下回るため、工賃と言わなければいけません。

 

結論、日本全国の平均の月額は就労継続支援のB型は16369円、時給に換算すると223円です。

働く時間も短いので、時給にすると上記になります。

就労継続支援のA型は月額78974円です。

どうでしょうか。

これで生きていけるでしょうか。

 

 

 

 

僕はとある厚労省の幹部の方に聞いたことありますが、「B型のシステムで月16千円じゃ生きていけないですよね。どういう風に考えているんですか。」と。

「元々の制度が、障がい者年金をもらっているということをベースに作られているシステムなんです。」と言われました。

障がい者年金は月に10万円くらいもらえます。

10万円+16千円だったらどうですかという話です。

障がい者年金だけで最低限の暮らしはできるので、できたうえで社会との接続を考えている人はB型という形です。

そういう位置づけです。

だから、今は障がい者年金はもらえないですし、なんかちょっとおかしいなと思うところはあります。

 

A型はどうでしょうか。

月額78千円だと、障がい者年金以下です。

A型の方が能力値が高いというのもありますが、能力値高い人の方が障がい者年金もらっている人よりもらっている金額低いです。

皆さんどう思いますか。

A型の人はうまくいけば、普通の会社の障がい者雇用枠に入れるかもしれないですが、入ったとして企業によって異なりますが、年間契約だったりします。

働きが悪いとみなされたら、クビにされてしまったりします。

いい働きをすれば雇用継続もあります。

 

 

 

 

僕がなぜこのようなことを言うのかというと、特別支援学校は毎年数百人の人が卒業していきます。

最初の就職率って90%、80%とどこの支援学校も出しています。

毎年数百人の卒業生が出るのに、障碍者を雇用する会社がそれだけあるのでしょうか。

もっと言えば、50人いる会社の2.2%雇用となっていますが、毎年毎年50人が増える会社はどれだけあるのでしょうか。

僕は数少ないと思います。

 

でも毎年どこかに就職しています。

クビにしているとしか思えません。

1年間の雇用契約だから更新になっていないとしか思えません。

何が理想なのか、何を目指すのかと伊野は難しいですが、もしいけるのであれば就労支援のB形でトレーニングをして、トレーニングを継続した結果A型いく。

A形でさらにトレーニングをして、普通の会社の障がい者雇用枠に入るか障がい者枠関係なく普通の会社に入るじゃないと生活は安定しにくいと思います。

 

 

 

 

ただ、重度の方は難しいので就労継続支援を居場所にしてしまう人が中に入ることもわかっています。

それはそれで、その人の人生ですし、それが幸せならいいと思います。

だから、B型ってずっといることができます。

ずっと入れるから、日本全国の施設でB型ってやっぱり1万2千くらい施設あります。

A型は3600くらいです。

それでも、日本の人口、市区町村に比べれば僕は、決して多い数ではないのかなと思います。

 

ベーシックインカムですべての人に毎月10万円配布して生活保護をなくす、就労継続支援の仕組み自体を見直す必要があるかなと思います。

辞退する人は辞退していいと思いますが、それも理想なのかなと思います。

年収1000万ですというご家庭が、借金あったりします。

そのため、苦しいですと言っていても、所得制限付いてしまうとその人は救われません。

自己責任という人もいますが、うつ病も自己責任という人がいると、僕もうつ病みたいになっていた時期あるので、その考え方はどうなのかなと思ったりもします。

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

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