皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子は何をするにもやる気がありません。やる気ってどう出させるのでしょうか。」
というものです。
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僕が偉そうなことを言うのもおこがましいですが、日本の教育自体が指示されたことをやるのがいい人みたいな風潮があります。
指示されていないことをやると場合によっては、それが「勝手なことするな」みたいなことを言われるケースってあります。
よくないです。
とある小学校の6年生の女の子がいました。
僕が塾の講師していた時にいた子です。
「お母さんマジむかつく。」というので話を伺いました。
今まで何を言ってもお母さんの言うとおりにしなさいと言われていたそうです。
例えば、お洋服着替えるのに青い服好きだから青い服着ようとしたら、「ダメ。女の子なんだからピンクにしなさい。」みたいな感じです。
もう全部何か言われてもお母さんの言うとおりにしてきました。
言っても否定されてしまうからです。
そしたら、ある日「あなた将来何になりたいの?」と聞かれ、「お母さんの言うとおりにする」と答えると、「将来の夢くらい自分で考えなさい。」と言われてしまったそうです。
それでその子は怒っていたみたいです。
「ふざけるな。今まで全部お母さんの言うとおりにしろと言われてきたから、考えること全部放棄してきた。それなのに、自分で考えろって虫が良すぎる。あなたの言うとおりにやってきて、私から考えるということを取り除いてきたくせに。」と怒っていました。
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そもそも考えることができていないと、やる気も何も、どうしたいのかが見えません。
何も情報がないと、分からない時ってあります。
例えば、ジョージアという新しく生まれた国があります。
ジョージアに行って何をしたいか聞かれても、これやってこれやりたいと言えるでしょうか。
ジョージアがどこで何があるか知らないと答えられません。
ヨーロッパとかで法人税も安いので知っている人は知っているかもしれません。
情報がないと分かりません。
結論としては、情報を与えてみませんかというのが1つです。
次に自己肯定感が低いとやる気って起こりません。
失敗する可能性があるからです。
人はだれしも失敗したくありません。
特に日本人は失敗して怒ります。
よくないです。
そもそも練習は練習だから、怒ってはいけないと伝えているのに練習で失敗して怒ります。
「ちゃんとやらないからだ。」「こうすれば成功する。」と言って怒ります。
違います。
本番ならいいですが、練習は失敗するための物じゃないのかと僕は思います。
だから、練習で怒るのはそもそもダメなのに怒る人が多いので例に出しました。
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自己肯定感と自己効力感というのがあり、自己肯定感というのは自分を自分として認め、その場所に居続けていいというのを認めるという事です。
自己効力感はやればできるというものです。
僕は、漫画のセリフですが好きな言葉があります。
おもちゃ会社の社長のおじさんが言ったセリフで「自分でも恐ろしいくらい、俺は天才だ。」があります。
要は自己肯定感、自己効力感がとっても高いです。
天才の俺ができないわけがないといった感じです。
ぶっちゃけ、自己肯定感高い方が生きやすいです。
僕なんかも意外に高くて、やればできると思っています。
昔の会社員時代の時に言われていたのが、「車君は根拠ない自信がすごいよね。」と言われました。
根拠ないってすごく言われます。
根拠はいらないです。
なぜなら、俺は天才だから。
あまり会社の上司とかに言いまくっていたら、まずいですが根拠のない自信があるというのも、ある種の1つの武器だと思います。
やればできるかもしれないという思考が働かないと、新しい事って中々チャレンジできません。
100%失敗することが分かっていてチャレンジするでしょうか。
だから、自己肯定感、自己効力感を今後しっかり養っていきましょう。
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では、自己肯定感、自己効力感はどうやって養っていくのでしょうか。
スモールステップで達成感を紡いでいくことです。
それに対して、ほめなきゃダメです。
「私娘をすごく褒めているんですけど、ほめても全然喜ばないしほめるとうざいっていうんです。」これよく聞きます。
親がほめ続けたとしても、子供は喜びません。
特に思春期とか迎えると喜びません。
結論、何を言うかではありません。
誰が言うかです。
その子が認めたお友達、○○君や先生、先輩などこの人に言われたらっていうのがあるので、その人に言われれば変わる可能性があります。
しかも、ほめられるって親の価値観というよりは、他人との比較です。
その子がすごいと思っていた○○さんからほめられると、私ってやっぱりすごいのかなと初めて思います。
それって誰なのかを調べて、手を回して、その人からほめてもらえるように事を運ぶようなことって必要です。
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親がやるべきことってほめる事は子供の内は当然大切です。
ただ、思春期になってきたり生意気になってきたり、反論したりするとほめても聞かないです。
だから、何を言うかではなく誰が言うかです。
とあるご家庭はその子が好きなアイドルさんの情報を集めて、アイドルさんがこうやっているよと伝えたみたいです。
分かりやすく言うと、アイドルの○○さんは○○大学出てるよ。
○○さんもその大学入ったらキャンパスで会えるんじゃない?というような話をすると、○○さんと同じ大学行きたい!につながる可能性があります。
それだけで変わるのであれば、僕は手っ取り早いなと思います。
だから、自己肯定感、自己効力感でできるかもしれないと思わせるのは大事なんじゃないかなと思います。
今回はやる気が中々でない子に情報をまず与えましょう。
色々な情報があったうえで初めて見えるものがあります。
次に自己肯定感、自己効力感を育てていきましょう。
根拠のない自信でもいいです。
なぜなら、根拠は分からないからです。
自分で根拠はこういう理由ですって、理詰めできるくらいであれば尚更成功する確率は上がると思います。
しかし、全部が全部理詰めできるとは限らないし、PRI(知覚推理指標)が低いと、その辺は考えられないので根拠のない自信もありです。
育てていくのも大切です。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳