皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「多動傾向のある子供への対応です。どのようにしたら良いのでしょうか。」
というものです。
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多動傾向のある子供に対して、みんなすごくよく聞かれるんですけれど、やっぱり
ルールをしっかり守らせることが大事だっていうのをやっぱり強調する方がいるんです。
同調圧力なのかなと思います。
ぶっちゃけ僕はルールって守れません。
僕もADHDです。
アスペルガーですし、ADHDなんですけれど、ルールは守れません。
状況にもよって変わるので、一概に、こうっていうのははっきり言えないのは事実です。 では、どうするのかと言うと、2つ考え方があって、ルールのことはよく理解しているけれど、ADHDだからやらずにいられない。
要は互いはダメです。
だから、ADHDといっても、注意欠陥なのか、そのアテンションなのか、 ハイパーアクティビティーなのか、要は多動なのか衝動性なのかによって変わってきます。
まず不注意であれば、そのルールも何も不注意なのでもうしょうがないんです。
だから「なんで気を付けないの。」って言われたって、無理なもんは無理なんです。
だから僕も言われます。
サラリーマン時代、書類のミスとか 数字のミスとか、もうかなり頻繁にあります。
あと、僕スケジュール管理ができないんです。
だから、1週間に1個しか予定ないのに、なぜかその1週間に1個の予定がブッキングするんです。
自分でも、わからないです。
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「それはなんで?」って言われてもわかんないもん。
だってやりたくてやっているわけじゃないです。
それをルールも何も言われても無理です。
また、僕、多動です。
じっとしていなくちゃダメだ、じっとしていなくちゃダメだって言われたとしても、特性だからじっとしていられないんです。
だから、今はじっとしてなくちゃダメなんていう風に言われたとしても、 特性として無理なんです。
だから、例えば回遊魚であるマグロに対して止まってないとダメだよって言っても、あの人たちは寝ながらも泳いでるわけだから、止まれないんです。
だから、そうじゃないんですね。
衝動性にしても、意識下に行動を落とし込めるのであれば、 やってます。
でも、できなくて、衝動的に行動しちゃいます。
その時っていうのは、頭の中が真っ白になってるんです。
だから、あとで冷静になって考えれば、なんていう風に思うのですが、頭の中真っ白な中での行動だから、無理なんです。
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要は、注意欠陥なのか、多動なのか、不注意なのかなんですけれど、まず、互いはダメです。
それ以外であれば、望ましい行動が何かわかんないですが、その望ましい行動に持っていけるような環境調整をします。
だから、例えば多動であればね、よく言っているんですけれど、ずっと動いているわけではないんです。
止まっているところもあるんです。
要は静と動です。
静が静かで、動が動くです。
静と動っていうのはやっぱり交互には来るんです。
人間なので、人間のことを言っています。
人間なので、必ず寝ます。
動かず止まるシーンっていうのもあります。
ずっと動いていれば疲れますよねって話です。
だから、その疲れて止まるタイミング、そこで、 止まっていなくちゃいけないシチュエーションを合わせるんです。
わかりやすく言うと、次の時間、どうしても動いてほしくないのであれば、前の時間とか休み時間に思いっきり動かすんです。
とある学校さんでは、多動の子に対して、休み時間とかに、学校の校庭をぐるぐる回らせてっていうのをやっていた学校さんもあります。
先生の指示みたいな感じです。
で、本人も無理やりやらせたら虐待になっちゃうんでダメなんです。
無理やりやらせると言ったら、多動とかその辺も、無理やりルールに縛り付けるって、ルールが正しいわけじゃないのにと僕は思います。
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ルールって、たまにルール至上主義みたいな、ルール違反は絶対悪みたいな形で言う人いますが、ルールって別に、勝手に決めたものなんです。
校則って勝手に決めたもんですよねって僕は思います。
僕も教員免許持っているので学校という現場いましたけれど、運営主体側が勝手に決めたものなので、子供たちの特性に合わせたルールではないです。
学校の校則じゃないかなと僕は認識しています。
それに反論ある方は、言っていただいても構わないです。
あくまで、僕はそう思ってるってことだけです。
だから、 実際、ルールが正しいうんぬんって言うよりは、その子に苦痛を与えることが僕は正義だとは思いません。
ルールっていうより、環境調整で、その子がその時に教える側が望ましいという行動を取れるような仕組みを作っていくっていう感じです。
それは衝動性にしても多動にしてもという形になります。
あとはもうぶっちゃけ知能を伸ばしていくしかないんです。
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何を言ってるか分からないと思いますが、知能を伸ばすことによって、どの場面でどう行動すればいいのか、そして自分の行動パターンを認識した上で、どういう風に制御すれば良いのかっていうのを自分自身でコントロールしていくためには、やっぱ知能上げるしかないです。
知能を上げるのは手っ取り早いっちゃ手っ取り早いんです。
じゃあ知能ってどうやってあげるのでしょうか。
色んな方法がありまして、知能の構成っていうのがあります。
早いのはVCIの単語をあげる感じです。
それが知能を上げるために手っ取りバイス。
ただ、物事に対しての考え方を熟成させるというか、 育てていくのであれば、PRIを伸ばす形になるので、そこはPRIを伸ばせるようなパズルとかがあります。
知能を伸ばして、どのように自分を制御していくのかというところです。
そんな風に、考えていってもいいのではないのかなと思います。
結論、ADHDの子はもうルールで縛るどころか、怒ったって無理なものは無理なんです。じゃあ、どうしても多動の子がいました。
動き回るから。じゃあ、椅子に縛り付けるんですか?
それって虐待です。
怒って行動が変わるんだったら、変えてると思います。
僕なんて怒られたって行動変わってないです。
だから、それもちょっと違います。
環境調整で望ましい行動にもっていくっていうようなことを考えてみてください。
細かい要素がわかんないので、ざっくりにはなりますが、もしこういうパターンでとか、こういう状況でっていう細かいものがあるのであれば、お問い合わせして頂けたらと思います。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳