皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子は片付けができません。どうしたら良いのでしょうか。」
というものです。
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僕も片付けできません。
なんなら、もう資料が山のように積み重なる感じです。
ある時、急にスイッチが入って、急に片付けるんです。
だけど、またすぐ元に戻ってしまいます。
まあ、僕の場合は、紙媒体というか、資料が山の様にあるし、文献も書いたり、調べたりする時に、山のように積み重ねちゃうんです。
そして、あれがないとかってなります。
全部、電子書籍にしたいなっていつも思うんですけど、僕も片付けできないですね。
なので、できない人はできないんです。
もう、物を持たないっていうことをやるしかないんですけれど、それじゃ話が、もうこれで終わってしまうっていうところなので、 ウィスク4検査に絡めて説明していきます。
PRI(知覚推理指標)が低いと、片付けはできないです。
僕、低いんですよ。
PRIの中で積み木模様が、空間認識になるので、積み木模様が低くても片付けはできないです。
要は、 空間的にどこに何をどうすればいいのかっていうのが、そもそもわからないんです。
だから 片付けできないです。
後は、視覚認知、視覚記憶です。
視覚認知が弱いと、たくさん物があると見つけられないんです。
だから、片付けできない上、見つけられないです。
だから、結論、物を持たないっていうのしかないのかな、なんて思っちゃったりするんです。
持たないってことは、まあまあ難しいんですが。
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だから、PRIを伸ばしていくしかないです。
だから、3歳から5歳が1番伸びるんですけれど、小学校低学年であれば、PRI伸ばすことは可能です。
なので、PRI伸ばすっていうのは考えてもいいんじゃないのかなと思ったりもします。
そうじゃないのであれば、物を持たないか物のしまい場所をきっちり決めるというようなことしかないかなと思います。
とあるご家庭は、はさみを引き出しから出して、使ったら元に戻さないっていうので、はさみ持って遠くに置けないように、もう全部、引き出しの取っ手、もしくは引き出しの裏に紐をつけてテープとかで固定してハサミを遠くに、引っ張り出せないようにしたっていうご家庭ありました。
そうすると、いつまでもハサミが紐で繋がって、使い終わった後もブランブランして、要はどっかに持ってっちゃうから、そのまま置き忘れちゃいます。
もう紐からぶら下がってぶらんぶらんしてる状況ならいいんじゃないかって言って、紐繋げてる方いましたね。
あとは、もうすごい方はもうないないって、探すのもめんどくさいって言って、何度言っても変わんないって言って、ハサミ買っちゃったって方いますね。
だから、両親いて、子供1人なのに、ハサミうちには10数個ありますっていう方で、全部探したら、10数個出てきたっていう方もいました。
だから、物を持たない、片付ける場所をしっかり決めた上で、遠くに持ち出せないようにする。
あとは、
構造化ではないですけどね、帰るお部屋っていうのをしっかり決めて、インプットさせた上で、「○○くんが、外に遊びに出かけたら、お家帰るよね?ってことは、のりさんもはさみさんも、ペンももうお家に帰るよね」っていうので、しっかりお家のような形を作ります。
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例えば、とある飲食店行った時に、これは醤油の置き場、これはラー油の置き場、これはつまようじの置き場、 これは何々のって決まって、置く場所に、テープ引いて書いてあったんです。
あれやられちゃうと、ついつい置きたくなっちゃうんですよ。
だから、そんな感じで置き場っていうのを、目に見えるような形で決めて、テープで書いて、場所も区切ってってやってる子が結構うまくいっていたのかなって思います。
とは言っても、僕は片付けできないので、なんでも箱みたいのを作って、そこにあらゆるものを最終的にはぶち込むみたいなようなことを、やってるご家庭もありました。
試してみていただければと思います。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳