278【WISC4検査】#149 WISC4を受けましたが、検査結果がもらえません。どうしたら良いのでしょうか。

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

WISC4検査を取りましたが、結果は紙でもらえませんでした。どうすればいいのでしょうか。」

 

というものです。       

 

 

 

 

そもそも、WISC4検査は細かい検査結果 っていうのがあります。

FSIQというのがトータルのIQです。

FSIQを構成してる要素 が4つあってVCI(言語理解指標)PRI(知覚推理指標)WMI(ワーキングメモリー指標)PSI(処理速度指標)とあります。

さらに、それが下位検査という細かい検査に分かれます。

例えばVCIであれば、類似、単語、理解、PRIであれば、積み木模様、絵の概念、行列推理、WMIであれば、数唱、語音数列、PSIであれば、符号、記号探しっていう風に分かれています。

指標得点は、結果でもらっていても下位検査の結果はもらえないというか原則渡さないということには一応なっています。

 

だから親御さんが下位検査までもらえたらラッキーと思っていただければと思います。

なんで渡さないのかっていうとこれは情報漏洩に繋がるであろうという風に見なされたと昔あったからです。

WISC3のころの話ですが、検査した際に記録用紙っていうのがあります。

要は心理士さんが子供とこうやり取りしながら、または子供が何ができて何ができないのかっていうのを逐一つけていく記録用紙っていうのがあって、昔はその記録用紙をコピーしてばらまいていた時代が実はありました。

WISC4に変わって、それはまずいからどこまで教えようかってなったら、下位検査の細かいところまでは教えなくていいんじゃないのと指標得点だけでいいんじゃないか。

その代わり心理士さんが詳しく教えなよっていう話になりました。

 

だから細かい検査結果まで3の頃はもらっていたけれど、4でそれがなくなったということになります。

正当な理由があれば教えてもらうことができます。

 

 

 

 

例えば親に直接ではなく、例えば学校で問題があったとします。

担任の先生とか コーディネーターに伝えてくださいとか、または進学するのでその進学先の心理士さんに教えてくださいとか、主治医に渡してくださいとか正当な理由があれば渡してもらえます。

今お伝えした学校の先生とか、進学先の心理士さんとか、主治医とかから教えてもらうっていうのが1つの手です。

でもし誰もいなかったら発達障がいラボの方にご連絡ください。

私の方で、対応いたします。

 

指標得点だけもらっても、下位検査っていうのは開示請求かけてもらうことができます。ただその前に「こういう理由でこの人に渡してください」っていうのを親がその医療機関なのか、心理士さんなのかに伝えなくちゃいけないです。

だから親御さんは動く必要1回あります。

そしたら検査したところから、学校の先生か、心理士さんとか主治医にご連絡が入るというような流れになります。

 

また、必ず検査結果渡さなくちゃいけないっていうきまりが実はあるわけでもないんです。

だから検査結果を口頭でしか伝えられない、しかも主治医がちゃんと読めなかったりするのでさらっと終わったりすることもあります。

これは医者をディスるとかではなくて、WISCって、例えばレントゲンとかMRIとか、 採血の結果もですが、病気を判断するための検査じゃないです。

もっと言っちゃうと、WISCは発達障害とか、ASD、自閉症スペクトラム症とかを診断するための検査ではないです。

あくまでも知能検査です。

 

 

 

 

病気は診断できないです。

つまり、お医者さん学ぶ必要ある?って話なんです。

だって病気判断しないんだもん。

ただASDの人だったら、WISCの結果こういう結果は出るよなんていうのは一応現れたりします。

病気を診断するのは、DSM5っていうアメリカの診断マニュアルか、ICD11を元に診断します。

見ていただければ分かると思いますが、WISCなんて言葉は一言も書いていません。

 

だから実際、余裕あるお医者さんはやっていますが、そうじゃないお医者さんとかって 医師の診断に関係ないのに詳しく学んでいません。

知らないのしょうがないです。

だから、読めないお医者さんだと、WISC取ったんだけれど結果はほんとにさらっとしか教えてくれないなんていうことは多々多々あるよというお話にはなります。

だからしっかり読み取れる人に開示請求をかけて、さらに読み取っていきましょうという形になります。

 

あとは、WISC1度取ったら2年間は取れないんですけれど、2年経っているのであればもう1回取れます。

だから検査結果をちゃんと読み解いてくれて、その後の対策まで立ててくれてサポートしてくれるところでももう1度とるのはありかと思います。

でも、そういうところは大体有料だったりします。

僕は有料でも取るべきかなと思います。

 

 

 

 

要は漢字検定、英検とかと大きな変わりはないどころか、ここで苦手なところ、弱い指標を伸ばしておけば後々楽になります。

必ずIQ高ければいいなっていう風にみんな思ったと思います。

わかりやすく言うと漢字を10回書きましょう、10回書いて僕は覚えません。

僕は記憶力悪いですが、書いて完璧に覚えられる頭脳があれば、それって欲しくないですか?

僕は欲しいです!

それを手に入れるためのトレーニングがあります。

それを手に入れちゃったら、漢字を時間かけて覚えるより楽です。

 

記憶力を高めた方が手っ取り早いよねって話です。

そりゃそうです。

何を覚えるにしても役に立つからです。

そんなふうに考えるのであれば、そういった知識・情報まで持っているところで検査していった方がいいんではないのかなという形になります。

 

 

 

 

いかがでしょうか。

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

 

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