· 

280【ADHD】#151 うちの子はADHDです。どんな声掛けをすればよいのか分かりません。

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

「娘はADHDです。娘にどんな声をかけてあげたら良いのか分からない時があります。どうすればいいのでしょうか。」

 

というものです。       

 

 

 

 

娘さんへの声がけって難しいですよね。
1
個覚えておいていただきたいのは、ついつい、怒りたくなることとか出来事みたいなものって、やっぱりあると思います。

その怒りたくなったとしても、怒ることによって、その子供の行動が改善するんですかっていうのは常に見ておいてください。

結論、怒って改善するなら、怒ればいいんです。

でも、怒って改善しないんだったら、 怒っちゃダメだよねって話です。

要は、怒るとか注意ってどういうことでしょうか。

 

アンガーマネジメントの研修でもよく言いますが、 そもそも怒るってリクエストなんです。

だから、感情任せに怒る人が嫌われる理由ってリクエストがないんです。

リクエストだから、怒られてもどうしたらいいかわからない。

そして、怒っているからどうしたらいいのなんて聞けない。

もしくは聞いても、そんなん自分で考えなさいって言われる。
なんか理不尽ですよね。

 

自分で考えられないから 間違えてしまって怒られているのに、そんなの自分で考えなさい。

意味わからないです。

覚えといていただきたいってお伝えしたように、怒って変わるなら怒ればいい。

怒っても変わらないんだったら、じゃあどうするのでしょうか。

環境調整するのか、説得するのかです。

 

 

 

 

どの子もお母さんを悲しませたいと思う子はいないんです。

だから、 声かけたいっていうのは、それがわかる子であればいいのですが、今回ADHDっていうことなので、わかる子なのかな。

ASDの子だと、雰囲気だけではわからないです。

悲しい悲しいを連発しないとわかんないです。

 

ADHDの子はわかったりするので、悲しそうな表情を、涙を流すとかで分かります。

ASDの子の前でお母さんが泣いてたら、 目にゴミが入ったと思ったみたいな感じでの捉え方されて、お母さん、また激怒し、悲しかったって言ってる方がいました。

それはASDだからしょうがないよっていう話なんです。

だから、どんな声がけの前に、怒るんだったら、怒る=リクエスト、リクエストの内容、相手が分かっていないんだったら、先にリクエストの内容を伝えるのが先じゃないのでしょうか。

 

あと考えられるのは、そもそもこういう質問してくるってことは、子供のことをよく考えての質問なんではないのかなと僕は思います。

そうであれば、どうしたら良いか聞きましょう。

どんな言葉がけが良いか聞きましょう。

それに対して別にないようであれば、子供からの回答がもしないようであれば、思ったことを言ってください。

怒るのではなくです。

アンガーマネジメントの研修の内容になりますが、第一次感情、第2次感情っていうのがあります。
皆さんそれぞれ何かしら基礎感情というものがあって、怒ったり何かしたりっていうのはしてると思います。

 

 

 

 

その時に本当の気持ちって怒りですか?って話です。
アンガーマネジメントで言うと、本当の気持ちです。

例えば子供が、将来このまま行ったらどうなるか心配だ。
だから怒ってしまうのであれば、感情って怒りじゃないよねってことなんです。

心配なんです。

 

心配だっていうのを伝えなきゃダメじゃないのって話です。

怒りで表すんじゃなくて、心配だと伝えましょうよってことなんですよ。

これが第一次感情です。

 
だけど、怒りは万能感情って言われてます。

だから、ほかの感情を覆い隠すことができるんですよね。

例えば、子供が学校行かないから怒る。

怒っていいです。

しかし、怒るのはリクエストです。

怒って変わらないのであれば、じゃあ、どうしましょうか。

 

そして、本当の気持ちは何なんでしょうか。

悲しいだった。

悲しいよと伝えましょうよ。

寂しいだったら、寂しいよと伝えましょう。

なんでこうなっちゃったのかな。

自分自身への劣等感であれば、そこを伝えましょう。

それが第一次感情を伝えるなんです。

 

 

 

第一次感情は言葉で伝えないと伝わらないんです。

だから、本当に怒りなんですか?ってことをよく考えて、それで、言葉がけを選んでいくっていうような形になります。
そうすれば、変わる子、わかる子はわかります。

変わる子は変わります。
物事の考え方をしてもいいのではないのかなと思います。

 

実際、発達障がいラボでは、発達障害の子とか、グレーゾーンの子とか、そういった子への声掛けとかで、今お伝えした、怒りのコントロールに関しての研修っていうのもやっています。

そちらも参考にしていただけたらと思います。

 

子供がね、怒りやすいというか、怒って、暴れて、どうしましょうなんていうご質問にも、お答えできるような、研修内容には、一応、なっています。

あと、親の怒りとか、先生の怒りとか、そういったことに対してのお話も、当然していますので、もしご興味ある方は研修受けていただければと思います。

そして、娘にどんな言葉をかけていいのかっていうことに関してはです。

 

多分ね、こういう質問してくださること自体、娘さん思いだと思います。

娘さんのことをよくよく考えてくださってる優しい方かと思います。

親だから、当然なのかなと思いますが、よく考えてらっしゃることなんだろうなとは思います。

思った通りのことを伝えていただければいいのかなとは思います。

 

または、どんな言葉かけで、どんな声がけがいいのかっていうのを聞きましょう。

親にどうしてほしいかは、コロコロ変わることがあります。

状況、時、その人の体調とかでコロコロ変わります。

そう思って、やってみてください。

 

 

 

 

いかがでしょうか。

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

 

お問い合わせ