皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「娘は空気が読めません。どうしたら良いのでしょうか。」
というものです。
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空気が読めないというのはWISCで言うと、PRI(知覚推理指標)です。
PRI低い子は空気って読みづらいです。
PRI低い自体で言えば、場の空気は読めないとか、人の気持ちを推察できないとか、先の見通しが立てにくいとか、 そういったことが関係してきます。
場の空気読めないと、いじめに合いやすくなります。
要は、場の空気読めないっていうことだけだったら問題ないですが、場の空気読めないことによって、 不適切な言動をしてしまう、 または、人の気持ちを逆なでするような言動をしてしまう。
それによって、お友達から攻撃を受けるっていうロジックになります。
それがいじめに繋がるっていう流れなんです。
だから、バカ空気読めないと、まだ、VCI(言語理解指標)が足りないとかの方がいじめの可能性は低いです。
PRIは、本当にいじめに繋がる可能性があるから、ちょっとかわいそうなんです。
じゃあどうすんのっていう話なんです。
まず、2つしかなくて、対策としてはPRIはトレーニングで伸ばすしかないです。
その年齢によってですけれど、 1番伸びるのは、やっぱり3歳から5歳です。
でも、3歳から5歳って、WISCとっている人も少ないし、2歳6カ月から7歳3か月までは、WISCの前身WPPSIと書いて、ウィプシっていう検査がありますが、取れる心理士がまず少ないです。
あと、取れる場所も少ないです。
WISCは、結構いますが、やっぱり少ないっていうのが事実です。
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その場合は、田中ビネー取ったりするのかなと、思ったりもします。
新形式で代替したりはします。
ただ、両方とも、WISCほど細かく能力を見れないんです。
だから、どうしたらいいのかなっていうのはあります。
小学校低学年であれば、PRI伸ばすことは可能です。
高学年でもできなくはないです。
じゃあ、結論、何をすればいいかっていうと、コグトレですね。
教材で言うと、コグトレっていう本が売ってます。
本屋さんやAmazonとかでも買えます。
色んな種類のコグトレがあるので、その子供が何が苦手なのかっていうのを、しっかり理解した上で、必要なコグトレを買う必要があるかなと思います。
あと、パズル道場っていう教材持ってます。
本屋さんにこれも売っています。
要は、楽しみながら楽しく遊び感覚でやらないと伸びないです。
トレーニングだからっていうのでガン詰めしてやるとかだと、伸びる能力って伸びないんです。
やっぱり楽しみながら遊びながら、きゃっきゃ言いながらやるのが1番能力って伸びるんです。
それがどこまでできますかっていう話になります。
PRIを伸ばすっていうのが1つです。
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そしてもう1つは、一般常識力を伸ばす。
WISCで言うと、VCIの中に理解という項目があります。
この理解という項目は、対社会的な一般常識力に繋がります。
対社会的な一般常識力、 そこをどのように伸ばしていくかというところです。
それをやっていく必要があるのかなと思います。
なんで一般常識関係あるのかというと、自分の目で見て、場の空気読めなかったとしても、こういう場面では人はこういう行動をするんだとか、こういう時に人はこういう気持ちになる、だからこういう言葉を欲しているなんてことを、もうロジックとして、 理解、認識してしまおうっていうことなんです。
だから、目で見て分からなければ、もう知識として得ちゃおうということです。
例えばお葬式です。
誰しも行ったことあると思います。
例えば、歯を見せてはいけないとか、大きな声で笑い声を立ててはいけませんとか、 神妙な面持ちをしなさいとか、色々あると思います。
子供の頃とかって、特に関係ない人のお葬式とかって、例えば、親のどういう関係かもわかんないし、自分も会った記憶はないとか、悲しくない時ってあるはずです。
不謹慎ですけど、実際あるはずなんです。
だからといって、大きな声で喋ったり、大声で笑っていいかっていうと、そうじゃないじゃないですよね。
中には本当に悲しんでいる人もいます。
でも、PRI低いと、それが分からないんです。
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だから、 僕がやっていたのは、お葬式は常に足元を見てみなさいと言いました。
もう、自分の足のつま先をいつも見ているとか、下唇を常に噛み締めてましょうとか、そういったことを、アドバイスしていました。
下を、つま先を見て過ごしていると、笑っているかどうかもわからないです。
要は、自閉傾向の人って、やっぱり笑っちゃう人っています。
ニコニコしちゃうとか。
うちの子は自閉症なんで許してくださいとかっていうのも、ちょっとおかしいじゃないですか。
だから、いつもつま先見てなさいと言いました。
そして、つま先見ている最中、仮にくっくっくって笑ったとしても、肩が動いても、表情は見えません。
「あ、 この男の子はこんなに悲しんでくれてるんだ」っていう風に、いい感じで勘違いしてくれます。
その方がまだいいんじゃないかなって僕は思ったりしています。
だから知識を入れちゃいましょうというようなところです。
例えば、下向いて両手を、目の下当てている子がいたら、 大丈夫って声をかけるとか、きょろきょろ見渡してる人がいたら、首の体操してるかもしれないけれど、大丈夫って声をかけます。
要は、何かを探してる、もしくは、首の体操か、どっちかなんです。
首の体操だったとしても、どうしたのって聞いても、別にあながち会話としては間違ってないわけです。
もう会話として成立します。
だから、そんなふうにテンプレートみたいな形で、言葉を入れていっちゃうっていうのも、ありなのではないのかなっていう風に思います。
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いかがでしょうか。
発達障害ラボ
室長 車重徳