皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子は、とても打たれ弱いです。どうすればよいのでしょうか。」
というものです。
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まず、PRI(知覚推理指標)が強いと、物事を結構冷静に考えられたりします。
これってなんなのかっていうと、先を見通す力とか、応用力とか、 そういったものです。
ルール化、パターン化もそうですが、そういったことって知覚推理指標です。
どういうことかというと、これをこうしたらきっとこういう風に成功するよねとか、これこうしたらもっとうまくいくよねみたいなことを想像していくのがPRIです。
怒られたとしても、これはこうすればこうなるよねっていうのが見えたりします。
あと、人の気持ちを推察したりするのもPRIです。
だから、この人のこの気持ち、例えばなんか怒られた時に、これってこうすれば怒られないようになるよねだけじゃなくて、 きっと期待してるからこうなんだよねとか、こういうふうに思ってるからこうなんだよねみたいなことが、もしわかるようになるのであれば、 要は怒られてへこまないというか、落ちすぎないっていうことになるのかなと思います。
怒っても ケロッとしすぎてると、あいつ全然わかってねえじゃねえかってなるので、そこが、問題です。
要は、ケロっとしてるとかはどうでもいいと思います。
なんか怒られたら落ち込むぐらいしろよぐらいな感じで、思う人もいますが、そもそも、怒る目的って落とすことじゃないと僕は思っています。
気落ちさせることっていうよりは、行動改善ですよね。
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こうしてほしいっていう行動改善が目的だと僕は思っています。
じゃあ、PRI高くない人はどうするのかというと、もう1個しかないです。
自己肯定感は上げます。
人間誰しも得意なこと、苦手なことってあります。
これは叶わない、でもこれだったら負けないっていうものがあると、やっぱり人は強いです。
例えば、僕今は何度も自分で会社やっていますが、 経理めちゃめちゃ苦手です。
領収書もたまりまくります。
税金はちゃんと払っています。
だけど苦手です。
事務仕事は苦手だと思います。
それだったら、原稿記事書いたりとか、こうやって研修したり、研修資料作ったりとかの方が多分得意です。
それは多分、人より得意じゃないかなと思います。
だから、苦手なことみんなあります。
これ苦手だけど、何かしらの武器があると 強いのかなっていう風に思います。
それを見つけられるかどうかで、ほめることと人と比べることっていうのをやんなくちゃいけないです。
要は、自己肯定感って褒めるだけでは身につかなくなります。
最初は子供の頃、幼児さんとかは、人と比べるっていうIQっていうのは、これはPRIですが、そもそも仮にあったとしても、 認知発達的に人と比べるっていう頭脳、要は知能って小2ぐらいから生まれます。
特に、女の子が、男の子はもうちょい遅れて小3頃になります。
人と比べるっていうのはその後なんです。
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だから、親が褒める、誰かを褒めるっていうのはストレートに入るんですけれど、その年齢以降は 人と比べないとダメです。
その時に人と比べるというか、この人にこう褒められたら自己肯定感上がるっていうのがあります。
例えばどこかで親がいくら言ったとしても、親がいくら褒めたとしても、なんか全然聞かなくなる時が来ます。
「どうせそう思ってねえくせにとか、誰々さんには負けてるから嬉しくない」とか。
親が一生懸命褒めてるのに嬉しくないとかって言ってきます。
生意気です。
きっと、親もムカつくとかってなるとは思うんですが、それはもうしょうがないです。
その時に誰がどのように褒めればいいのか。
または、競ってるライバルとか、この人すごいねって一目置いている人が褒めると自己肯定感上がります。
それはどうやって作るのでしょうか。
それを考えるのが僕は親の仕事じゃないのかなと思います。
要は環境調整です。
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例えば、同じ分野じゃなくていいんです。
例えば書道の先生、尊敬してるその書道の先生に褒められたら自己肯定感上がるとか、ピアノの先生の言うことだったら聞くとかでいいです。
僕、教員免許持ってるんですけれど、学習塾の先生からスタートしています。
だからその時に、親が言ってもこれ聞かない。
先生なんでも言ってくださいとかって言われたことがありました。
例えば、僕、塾の先生なのに、 ご飯食べたら食器は台所に持っていくんだよとか、洗濯物のとこに靴下丸めて、洗濯入れちゃダメとか、靴は揃えて脱ぐんだとか、そんなことを僕言ってたりしました。
親の代わりでできたっていう報告をもらって褒めるっていう、そこまでやっていました。
なので、誰がどう褒めればどう転ぶのかっていうことも考えた上で、その環境調整をする、根回しするっていう感じかなと思います。
それやっとくといいんじゃないかなという風に思います。
自己肯定感は絶対高めておいた方がいいです。
社会に出た時、場合によっては、自分はこんなできないんだとか、もっとすごい人いるなとか、人と比べすぎるのはダメです。
例えば、お友達は東大受かったのに、俺はこの大学なんだとか。
そうじゃないんです。
自分が有利なところで人と戦う。
例えば、全然書くことが苦手な人です。
僕、絵なんて全く書けません。
絵苦手だけれど喋ることができる。
だから、絵で競うんじゃないですよ。
得意なところで、例えばあの人喋ることできないよね、でも僕喋ることはできるからみたいなような形をどう持っていくかなんです。
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上の上見たらね、オリンピックで銀メダル取ったって、金メダル取れなかったって、 しょげる人がいるので、そうじゃないと、得意な分野で戦うのではなく、苦手な分野で戦うんじゃなくて、得意な分野で、上を見ず、下を見て、ちょっと都合いいですけれど、それでいいんです。
自己肯定感を高めるのであれば。
自分の得意な分野で、身近な苦手な人と比べるみたいな形でいいです。
目的は、自己肯定感を上げることです。
あとは、PRI低かったら、PRI高めてみましょう。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳