304【WISC4検査】#178 WISC4検査の類似、単語、理解は普通ですが、知識だけが低いです。

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

先日、息子のWISC4検査を取りました。類似と単語と理解は平均以上だったのですが、知識がとても低かったです。なぜなのでしょうか。

 

というものです。       

 

 

 

 

まず、VCI(言語理解指標)というものがありまして、要は言葉をどれぐらい使えるかというところを見る項目になるんですけれど、 類似単語理解っていうのは、そもそも基本検査なんです。

類似は言葉の抽象的な概念の把握、単語は単語力、理解は対社会的な一般常識なんです。 知識っていうのは、学校のお勉強の基礎力につながったりします。

 

知識だけ低いって結構あるんですが、まず1個あるのは、不登校傾向の子は知識だけ下がったりします。

要は、学校のお勉強が基礎の基礎力が知識なので、不登校傾向の子は知識が低くなる。

ただ、 文字だけなので、ちょっとわかんないんですけれど、 もし、学校に行っているのであればです。

学校に行っているのであれば、何考えられるのかっていうと、好きなことしか取り組まないとか、好きなことしか大きな興味を示さないということが1個考えられます。

好きなことだけですね。

 

だから、嫌いなことはやりたくないというか、みんな一緒だとは思うんですけれど、殊更にやってないんでしょうね。

やるやらないというか、やれないっていう傾向があると思います。

まず、それが1個です。

 

 

 

 

あとは、短期記憶って、ちなみに、情報をインプットしました。

短期記憶って、WMIが聴覚の短期記憶、PSI(処理速度)が視覚の短期記憶になるのですが、長期記憶って単語と知識になるんです。

先ほどお伝えしたように、知識は補助検査です。

 

じゃあ、単語あるけど知識ないってどういうことなのかっていうと、単語は日常の中でも毎日使うし、触れてると思うんです。

でも、知識って例えば小学生の時に習った、北極星の探し方とか、 なんでも速さでもなんでもいいんですけど、理科とか。

葉っぱを見て、じゃあ葉緑体確認したりとか、 昔BTB溶液とか、そういうのも使ったと思うんです。

そんな情報って大人になると忘れちゃうじゃないですか。

だから、使わない情報って忘れちゃうんです。

 

じゃあ、それに対して、使っていれば定着するけど、使わないと忘れちゃうってことは、 人より早く使ってないと忘れる可能性が高いっていうケースがあるんです。

要は、長期記憶が低いっていうよりは、単語はあるので、使っていれば記憶として保持できる、使ってても忘れちゃうっていうこともあるんです。

この場合は多分、使っていれば大丈夫、使ってないと忘れちゃう。

または、興味がないものはことさらに早く忘れちゃうなんていうこともあるんです。

 

 

 

 

なので、 結論お勉強させます。

そして復習は人より早くさせる。

短いスパンでやらせる。

じゃ、どれぐらいなのかっていうと、ちょっとそれは状況によって変わるんですが、10個の言葉を入れました。

 

翌日午後になっているのであれば、その日のうちに、復習をしちゃうみたいな感じです。そして翌日、新しいもの10個っていうよりは、忘れないような工夫を先に例えば50パーセントして、残り新規に入れる量を減らすっていう形を取ればいいんです。

わかりやすく言うと、10個で単語覚えました。

今日も10個入れました。

明日も10個入れました。

そうなると、覚えたら10個そのまままるっと忘れたら、もうなんか行ってきたりというか。

 

10個入れたら10個出て、で、また10個入れたら10個でって。

進歩がないじゃないですか。

なので、進歩なくなっちゃうので、基本的には忘れないような、フォローをしておきながら、新規に入れる量を減らすっていう形になるのかなと思います。

あとは、興味をどのように持たせておくのか。

例えば、 中学生ぐらいになると好きなアイドルさんが出てきます。

好きなアイドルさんが英語の歌詞歌ってたら、その英語どういう意味なんだろうかって調べたりすると思うんです。

同じように興味のあるキャラクター。

 

鬼滅の刃好きだったら、大正時代ってどういう暮らしだったのかなとか、地図について少し見てみようとか。

鬼滅の刃ってもうそもそも漢字難しいですよね。

鎌田炭治郎のあの漢字なんて、なんであんなの小学生が読めて興味持てんのか。

禰豆子の頭なんてめちゃくちゃ難しいじゃないですかね。

なんか全部難しいというか、読み方さえ分からないみたいな。

だからあの漫画がヒットしたってすごいなって思うんです。

 

 

 

 

なので、興味があれば、楽しいと思えば、取り組んだりするんです。

だから、お勉強させるときに、 何と絡めていけば、楽しいと思ってもらえるのかっていうのを、考えてみるのも1つなんではないのかなと思います。

類似単語理解が、問題ないのであれば、大きなお困り感って言うよりは、本当の学校のお勉強の基礎力をどのように定着させていくのかっていう方が、大事なのかもしれないです。

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

 

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