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306【不登校】#180 緘黙の生徒がいます。どんなことに気を付ければよいでしょうか。

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

場面緘黙の生徒がいます。どんなことに気を付けたら良いのでしょうか。

 

というものです。       

 

 

 

 

さて、場面緘黙の子ですね。

何に気を付けるというか、口頭で話すことを強要してはいけないです。

口頭で話すことを強要してはいけないっていうのが大前提です。

本人が、過ごしやすい環境をどうやって提供しますかというところになるんです。

口頭で話さなくてもいい、まずは安心できる環境というものを提供しないと、その場にはいられなくなるので、来なくなるんです。

 

僕は声を出すことより、まずは来ること、そして誰かと関わることを前提に置きたいんです。

声を出すとか、もう後回しでいいんです。

言っちゃえば、ずっと家の中にいることが僕は1番良くないと思うんです。

 

外に出るってことは、どこかに行き場所がないと外に出ない。

ぶっちゃけ僕自身、何にも予定なかったら外出ない人間なんです。

自堕落な人間なので、予定がなければ外に出ないです。

ずっと家にいても平気な人なので、研修資料作ったりとか、なんか教材作ったりとかってやってるので、出ないんです。

 

だから予定ないとダメなんです。

それは他の人も一緒じゃないのかな。

たまに、活動的でランニングしたりとか、お買い物したりとかっていう人いるかもしれないんですが、僕はダメなんです。

だから、やっぱり予定が必要ってことは行き場が必要なんです。

 

 

 

 

言葉を出さなくても安心できるかどうか。

それを受け入れてもらえるかどうかということをまず第一前提に考えていくべきではないのかなと思います。

そして、声を出させよう出させようという風に考える方はいます。

僕はそれは間違いだと思います。

出る人出ない人いるんですが、自然に出てくるようになるケースと自己肯定感をやっぱり高めなくちゃいけないんです。

 

とある男の子のお母さんからこんな話聞きました。

緘黙の子で、お母さんとちょこっと話すぐらいしか話さないと、親友でも全部lineでの会話って言ってたとあるのです。

どうやらその子、小4の時かな。

隣の席の女の子に、 「○○くんの声ってちょっと変だよね」って言われたことが原因で、一切声を出すことをやめたっつう子がいるんです。

その子は結局もうずっと声出さなかったので、言語聴覚士さんに聞いたんですけれど、ずっと声出さないと、やっぱり声帯が細っちゃって、 声出なくなるんです。

やっぱり声って出し続けないとダメだって言っていました。

 

 

 

 

どうなるかっていうと、 ずっと声出さないと、千と千尋の神隠しに出てくるカオナシのように、「あああ、あ」と、そんなんしか出なくなっちゃうんです。

だから、もう声帯細くなっちゃって、10年ぐらい喋れなかったのかな。

大人になってからも、また会ったんですけれど、僕、最初会ったのも高校生の時だったので、もう結構年月経っちゃってるんですが、 中学生かな。

もう声は出ないのかななんて思うと、能力値は高いんです。

WISCとっても、VCIWMIは当然出ないんです。

 

筆記でいいよと言っても、筆記でもやんなかったので。

でも、PRIPSIも高いんですよね。

やっぱり能力値あるんです。

 

でも、声出ないからで、しかも、緘黙って、病名ではなかったので、今病名になりました。

手帳がなくて、苦しかった記憶があるんですけど、精神でその後、手帳取って、a型とか見ますけれど、でも、勤務時間が短いから、給料も低いんです。

だから、もっとたくさん働きたいのに、なんていう形になっちゃってるけど、声が出ないんです。

その子は結局、声出せるようにはならなかったです。

でも、3年間、僕作った高校にいて、3年間楽しく通って、卒業していってます。

それは、やっぱり、その子がいやすい環境っていうのを提供し続けたという形になります。

 

 

 

 

なので、気をつけることといえば、声を出すことを強要しない、いやすい環境っていうのを作ってあげることです。

そして、自己肯定感を、どのように高めていきますか。

声なんて、出さなくてもいいんだよ。

自己肯定感って高められるっていうことをどのように教えていってあげるのかっていうことじゃないのかなと思います。

自己肯定感が高まれば、多分、知ってる人より、知らない人の方が、知らない人の中の方が、声出しやすかったりします。

どこかで声が出てるかもしれないということを説に願って、 とにかく自己肯定感を高めるように褒めてあげると。

 

その褒めるも下手くそな人多いので、本当に、すごいと思ってあげるのか、もしくは、褒め言葉って、僕いつもお母さんに言うんです。

「うちの子褒めるとこなんてありません」とかいうお母さんいるんですが、 自己肯定感あげたいなら、褒め言葉を30個作ってくださいって言います。

 

もうみんな1個しかないんです。

30個作んなさいと。

30個全部交互に使わないとダメだって言います。

30個もありません。」って言います。

いやいやいや、考えましょうよ。

すごいねとか、さすがとか、最高とか、やったとか、尊敬とかだけじゃなくてもなければ、エクセレントとか、グッドでもなんでもいいんです。

 

違う言語入れても30個作ってぐるぐる回しなさいって言います。

「ちょっと恥ずかしくて。」

自己肯定感あげたいなら、あなたが恥ずかしいと思うかどうかと自己肯定感あげるのどっちが大事なのでしょうか。

いずれ子供は離れます、恥ずかしがっている場合ではありません。

 

 

 

 

僕はオブラートに包んでですが、言っちゃう時があります。

ちょっと嫌なやつですね。

お母さんの敵になるのが僕は目的ではないので、気持ちはわかるけれど、いずれ子供離れるので、みんな後悔してます。

その時に、やれることはやっておきましょうという形です。

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

 

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