皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「ASDの子は、その場でくるくる回ったり、よくジャンプしたりしています。これは止めた方が良いのでしょうか。」
というものです。
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ASDって、自閉症スペクトラム症って、言われてたりします。
実際、その場でくるくる回ったり、ジャンプしたりってなんでかって言うと、 理由は2つあります、
その2つってなんなのかっていうと、刺激を求めたいのか、興奮状態にあるのかっていうどっちかなんです。
三半規管の強さって人によって違うんです。
例えばジェットコースター全然大丈夫な人もいれば、もう絶対ダメな人もいるし、もうほんとに、乗り物酔い激しい人って、もう電車でも、新幹線でも、ダメな人います。
それって、三半規管の強さって人それぞれ違うんです。
昔、公園とかにあった、コーヒーカップみたいな、真ん中のハンドルみたいなのをぐるぐる回すと、すっごい勢いでぐるぐる回る乗り物とかあったの、覚えてますかね。
僕もよく昔は乗っていましたが、昔子供が挟まっちゃって、なくなったりで、なくなっちゃいました。
あの遊具の1つですけれど、 ああいったのもそうなんですけれど、結局、三半規管はめちゃめちゃ強い人もいる。
ASDの子って、多分、強いんだと思うんです。
三半規管を測る検査っていうのを、みんなにしてるわけではないのであれなんですけれど、多分強いんです。
それで、刺激をより得たくて、ぐるぐる、ぐるぐる回ることによって遊んでる。
三半規管を揺らして遊んでるってことは考えられるんです。
じゃあ、ジャンプとか行ったり来たりってどうなのかっていうと、 昔の自閉症って結構、夢の世界に入ってるみたいな、そういった見方って一時期されてたんです。
なんでかって言うと、1人でニヤニヤしていたりとか、ブツブツ言ってたり、飛び跳ねて何かやったりっていう感じだったからです。
それって、頭の中の空想に体全体入り込んじゃってるとか、頭の中で思い描いてることが楽しすぎて、もうなんか興奮しちゃってる。
大人でも、あるじゃないですか。
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例えば、皆さん想像してみてください。
宝くじで1億円当たりましたってなったら冷静にしてられないですよね。
「もう、どうしようどうしよう。誰に言っていいのか、それとも言っちゃいけないのか ね。みんなハゲタカのように私の1億円に群がってきたなって思っちゃうのか。」もう気がきじゃないじゃないですか。
いつ買いに行ったらいいのか、通帳に置いといていいのか。
そういうのってあると思うんです。
もうじっとしていられない。
なんかすごく嫌な出来事って想像するのも嫌ですね。
いい出来事起こった時もじっとしていられなかったりするんです。
だからそういう傾向があると思います。
だから結論言うと、飛び回ったり、なんだらぐるぐる回ったりっていうのは止めるべきではないと僕は思います。
授業中やってたらあれですよ。
でも、授業中も止めるっていうよりは、違うことに促すっていう方が正解なんです。
授業中も、授業外であれば、休み時間であれば、何か害があるわけではないし、そういう遊びだよねっていう話です。
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だから、止める云々では僕はないんじゃないかなっていう風に考えています。
じゃあ、どういう行動をしてほしいのか。そういったのがあるのであれば、その正しい行動をインプットしましょう。
もしくは正しい行動に誘い込みましょうという形になります。
誘って一緒にやりましょうという形を取ればいいんではないかなという風に思います。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳