皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「WISC4検査を取りました。WISC4検査のIQが高いとどんないいことがあるのでしょうか。」
というものです。
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結論言うと、IQ低い人たちは、IQが高くなるにつれて、要FSIQとか、VCI、PRI、WMI、PSIってありますけれど、当該年齢レベルのIQというものの平均値は、100となります。
例えば、60とか70とかっていう人たちは、そのIQが上がるにつれて、やれることが増えるんです。
やれることが増えるし、困惑することが減るっていうのは、あるかなと思います。
例えば、 今まで、用意スタートで作業していたのが、自分だけ作業終わんなかった。
それが、PSIが高ければ終わります。
みんなで先生の話聞いてる時に、自分だけ聞き取れてないことが聞き取れるようになります。
自分だけ単語の意味わかんないとかね、先生の話してる意味わかんないのに、意味がわかるようになるとかあります。
低いところが高くなれば、やれなかったこと、できなかったこと、ついていけなかったこと、ついていけるようになるというところです。
なので、頑張ってね、伸ばしていきましょうというのは正しいという形になります。
じゃあ、一方でIQが高い人はどうなんですかって話です。
IQ高いけど、不登校ですって結構います。
だから、 IQが今度高いと、不登校もいるし、HSCもいるし、IQが高すぎる=幸せではなかったりもします。
例えばね、HSCとかの子であれば、 VCI(言語理解指標)に類似という項目があります。類似の数値が高かったりします。
類似の数値が高いと、言葉の裏読みもできるんです。
そこで関係してくるのは自己肯定感で、自己肯定感が低いと、マイナス方向に言葉を裏読みしてしまうんです。
だから、話してる本人はそんな意味を持ってないのに、これってきっとこういう意味だ。俺のことを褒めてるつもりだけど、実はそうじゃないんだみたいな、マイナス方向で物事を捉えることができちゃうんです。
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類似が高いと、この言葉の意味はきっと褒めるじゃなくて、こういう言葉の意味だから、きっと、俺のことを下げすんでるんだみたいな。
良くないですね。
自己肯定感低いとやっぱりそうなってしまいます。
あと、PRI(知覚推理指標)が高い場合です。
それで、自己肯定感が低いと、自分に自信がないから、やってることが気になっちゃってしょうがないです。
俺、今やってることあってんのかな。
誰かに笑われてないかなとか。
それで、人の行動ばかり気になっちゃいます。
PRIが低ければ、人の行動目に入らないんです。
だから、思うがままに行動ってできるんです。
PRIが高いと、人の行動を1つ1つ細かくチェックできちゃうんです。
だから、自分がやるべきことに集中しつつ、周りにも常に気を巡らせている。
これ、めちゃめちゃ疲れるよねって話です。
だって自分だけじゃないんだもん。
もうあちこちの周りが気になっちゃってしょうがないなっていうことになります。
そして、疲れすぎちゃって学校に行くのやだっていうのはHSCなんです。
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ただ結論、IQが高いと、そのIQをうまく使いこなせないと不登校もしくはHSCになりますということあります。
HSCは今ご説明しましたけど、なんで不登校になるのって話です。
過去ありました。
VCIがめちゃめちゃ高い子がいました。
その子は小4から不登校。
なぜっていうと、VCIがめちゃめちゃ高いことによって、そういった同学年の子たちとそもそも会話がかみ合わなかったんです。
ベースの知識が違うっていうのがありました。
あと、対社会的な一般常識を見る項目に、VCIの中に理解という項目があります。
その理解も高かったんです。
だから、どういうことかっていうと、 そのIQ高い子は、何が正しくて何が間違っているのかっていうのもよくよくわかってるんです。
つまり、小学校低学年の男子なんて、もうほぼほぼの割合でアホなことするじゃないですか。
こんなことしたら絶対怒られるよねっていうこともしちゃうみたいな。
なんでやるの?危ないじゃんみたいな。
一緒に行動するのかって言うと、当然100%行動を一緒にするわけないじゃないですか。
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一緒に行動しないと、なんであいつだけいい子ぶってるじゃんみたいな感じで仲間に入れない。
孤立する。
しかもVCI高いと勉強は簡単すぎて、言ってる意味を見出せない。
もう行かなくていっかってなっちゃう。
こういったところです。
なので、高いなら高いでまた不登校になってしまうという形で対策が必要になります。
その対策っていうのは、学校の勉強はわかって当たり前な上で、他の何か大事なことを身につけるという目的で行く。
知識欲を満たすためには、学校の勉強は簡単すぎるので、別の場所で知識欲を満たすというような形を取っていかないといけないということにもなります。
とにもかくにも、IQ高くても不登校になるっていうのは、HSCであれば自己肯定感が必要です。
不登校防止するのであれば、他の目的を持たせるというような形になります。
なので、高ければ高いだけ幸せかって言うと、そうでもなかったりします。
この辺は、難しいです。
ただ、環境調整とか、お友達に恵まれているのであれば、IQ高ければ高い方がやれること増えますし、将来の選択肢が増えます。
なので、ある程度高いっていうのは、いずれ1人立ちしていくわけじゃないですか。
1人で稼いで、1人で生きていく。
そのために 子供指導してるんじゃないですか。
将来、生活保護で生きていくことを目指してるっていないと思います。
まあ、重度の子とかはしょうがないですけれど、それでもです。
やれることを少しでも増やした方がいいと思いませんか?
僕は思います。
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重度だろうが軽度だろうが、やれること少しずつ増やしていって、その子が将来的に笑顔になってほしいなっていう気持ちで、毎日指導の方はしています。
今、現場には入ってないですけどね。
なので、そういった考えの中でIQ高い、自己肯定感高めるとか、目的意識をどのように持たせるとか、今の目的じゃない、その未来の目的をどのように作るとかが必要です。
低ければ、VCI、PRI、WMIの伸ばし方研修なんていうのが組んでます。
そういった研修等で、学んで伸ばしていっていただければいいのかなと思います。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳