皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子は場の空気が読めません。どういったトレーニングをすれば良いのでしょうか。」
というものです。
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場の空気読めないに対してのトレーニング、いくつかあるんですけれど、まず1個大前提として覚えておいていただきたいのが、 トレーニングを根性で片付けないでねっていうことが1個言えます。
巨人の星みたいにやめてください。
なぜできないのか。
ぶっちゃけできなくて当然なんです。
僕は、そもそも人間は好きなことしかやらない生き物なんだ、できなくて当然だっていう認識なんです。
そもそも僕、努力嫌いです。
努力できません。
だから努力はできないもんだと僕は思ってます。
まあ、できる方いたらそれが武器になってるんだとは思います。
努力し続けられるって、すごい武器ですよ。
すごいと思います。
でも僕は努力できないんですよ。
だから、どう設計するのかっていうと、努力しなくても続くその設計を考えるんです。
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もう1個は、楽しいかどうかです。
楽しければ努力っていらないよねって話です。
だって、楽しかったらやるもんと僕は思うんです。
だから、努力しなくても続けられるような設計が楽しいかどうかっていうのを考えていくべきではないのかなと思います。
そうなった時に、今日はトレーニングの中でも 遊びながらできるトレーニングっていう考え方をしてはいかがかなと思いました。
じゃあ、場の空気読むための遊びながらのトレーニングって何があるんですかって言うと、「はあと言うゲーム」です。
1と2があって巷でも売っています。
僕、確か1が出たときに、ソクラテスの卵編集部の人に頼まれて、 コラムかなんかインタビューされた記憶があります。
気になる方いれば、飛んでいただければ、なんか昔の写真が写ってるとは思うんですけれど見れると思います。
はあというゲーム、知ってる方も多いと思います。
例えば、はあって、いろんな意味のはあがあるよね。
ため息ついた時のはあなのか、聞き返す時のはあなのか、それとも驚いた時のはあなのか、もう、驚いて聞こえてるのかわからないんですが、憧れの時のはあなのか。
皆さんどう聞こえてるんでしょうか。
いろんなはあがあります。
じゃ、そのはあからそもそも感じ取れるというか、わかりますかっていうのも、場の空気の1つになるんです。
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結局、場の空気って人が誰もいなかったら読み取れないじゃないですか。
なんかこの部屋埃っぽいな。
これ場の空気じゃないです。
そのままというか、埃っぽい部屋なのかどうかです。
場の空気って、人に部屋がいる、しかも1人じゃないです。
何人か人がいて、その人たちのやり取りを感じ取って、場の空気はいい悪いを判断するってことは、表情だけではなく、その会話の声のトーンからも聞き取ってるんです。
なので、はあというゲームは、声のトーンから聞き取っていきましょうっていうようなことをやっています。
これが場の空気を読む力に繋がるということになります。
これを、遊び感覚でできると、最初の方は、やっぱり子供たちも恥ずかしくてやらなかったりすると思います。
でもそれが、僕とかが、あんまりそういうの気にしないで、バンバンやっていくので、 「なんか全然違うんだけど」とかって、平気で突っ込まれるんです。
「まじそれありえないんだけど」みたいな。
「先生のはあ全然なってない」とかって言われて、「すいません」となります。
僕すぐやるので、ちょっとじゃあやってみてよっていうと、「しょうがないな、やってやるか」って、お手本見せてくれて、拍手とかしてあげると、そのまま参加してくれるんです。
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なので、最初、恥ずかしがってやんない可能性もあるんですけれど、そのあとハマったら、やってくれます。
はあというゲーム、1,2あるのでぜひやってみてください。
あと、もう1個あるとしたら、絵を見て、どういう状況なのかっていうのを、声に出して言っていくっていうようなことをやったりもしています。
その時、普通にイラストでもいいし、写真でもいいし、なんでもいいと思います。
子供がやっぱり1番ハマったのは、自分の好きなアニメとか、好きなゲームのワンシーンを語らせるっていうのは、すごくハマった子がやっぱりいます。
例えばワンピースであれば、ルフィーが戦ってて、サンジとゾロが何やってんのか、なみちゃん、ロビンちゃんは何やってんのかみたいなことをが1枚になってる絵があって、それを元に語らせるとかです。
鬼滅の刃であれば、炭治郎が柱と一緒に何か戦ってて、禰豆子がどうしてて、伊之助どうしててとかみたいな状況の絵があったら、その絵を元にどういう状況か喋ってみてくださいとか、 この時に炭治郎の気持ち何?とか、禰豆子の気持ち何?とか、そんなのを聞いたりします。
そうじゃなければ、普通にイラストに人が1人だけだとちょっと読み取りにくいので、何かしている状況とか、何人かいるとかの方がやっぱり多いので、そういったイラストの絵でもいいし、写真でもいいし、持ってきて、ちょっと考えてみようみたいなことは僕もよくやっていました。
トレーニングです。
ハマる子はハマります。
好きな絵とかキャラクターだったら、なおさらハマります。
なのでね、絵から入っていくのはいいかなと思います。
これを遊びながらどのようにやっていくかというところでございました。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳