皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子のWISC4検査を取りました。PSI(処理速度指標)が低いです。どのように伸ばせば良いのでしょうか。」
というものです。
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そもそもも、いきなり結論ですが、PSI(処理速度指標)は最も伸ばしにくい指標の1つです。
言っちゃえば伸ばしにくいと思っていただいた方がいいです。
要は、VCI(言語理解指標)、PRI(知覚推理指標)、WMI(ワーキングメモリー)、PSI(処理速度指標)って4つある中で、 PSI(処理速度指標)が最も伸ばしにくいんです。
なぜかと言うと、持って生まれたその子のスピードっていうのがあるので、そもそも伸ばしにくいんです。
そのスピードは変わらない。
スローリーな子は何があってもやっぱり性格的にスローリーなんです。
心配性とか、間違えたくないとか、早とちりがとか。
せっかちな子は、まあまあまあ、せっかちなんです。
落ち着きなさいって言ったって、せっかちってなかなか変わらないじゃないですか。
考えずに行動って、そう大きくはやっぱり変わらないんです。
多少は改善はされますけどね。
だから、PSIはまず伸ばしにくいというところは大前提になります。
あと結構あるご質問として、なんか特効薬があるんじゃないか。
それも人が知らないようなスーパーテクニックがあるんじゃないかっていうふうに思って考えて、カウンセリングとか依頼してくる方がいます。
ぶっちゃけ、特効薬で知能が上がったら、それってドーピングですよって話です。
知能って知能です。
そんな早く変わりません。
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例えば、要は北京原人からね、アウストラリピテクスから北京原人になって、 クロマニヨン人になって、覆されつつもありますけれど、知能はどんどん発達していったとかありますよね。
猿からチンパンジーにとか、それがゴリラに変わる傾向があったり、人間に変わったりとかあったりするとは思うんです。
そんな一瞬で血の変わると。
よし、今日からチンパンジーだけど、これを覚えた。
よし。知能100アップなんてないですよねって話です。
そんなのないんですよ。
特効薬もないんです。
だから、 残念ながら発達障害は治る治すじゃない、コントロールするっていう考え方が僕の考え方です。
治るって人もいますけれど、多分そのやり方ってコントロールなんです。
コントロールできるかできないか。
コントロールは、知能の程度とか、何をコントロールするかにもよるんですが、やり方はあります。
だけど、知能ってそんな簡単に上がらんよっていう話です。
そこは大前提として持っておかないといけないです。
特効薬あると思ってる人いますけど、ないです。
これやれば必ず上がりますなんていうのあれば、みんなやってます。
そして、知ってて隠してるとかっていうのもなく公表してます。
そもそも今こんな時代、隠しようがないです。
僕しか考えつかない素晴らしいことがあるなんていうことはないです。
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僕ごときで考えつくことはみんな考えついてますっていう前提がやっぱりあると思っていただいた方が僕はいいのかなとは思います。
じゃあ、PSIを伸ばす方法があるとすれば、 まずは、視覚認知力を上げるっていうのと、感覚統合を上げるっていう2つしかないんです。
協調運動障害ですね。
その協調性運動を上げるしかないんですよ、それももう全部やりましたとかっていう方います。
または、こんな方法じゃ伸びるとは思えない。
であれば、もうご自身で探すしかないんです。
そもそも、それしかないんです。
特効力はないので、家庭でできるものを探すのであれば、何度も言うように、間違い探しとか、点つなぎとか、 迷路とか、タングラムとか、そういったものやるしかないんです。
それも得意です。
全部やりましたとかって言うんであれば、もうほぼはないです。
あとは感覚統合です。
そんなことやったって知能が上がるとは思えないと。
であれば、やる必要はないです。
そう考えるのであれば、思ってることをやればいいっていう話です。
それだけ必死っていうのも考えられるのかなとは思うんですが勘違いしている人は結構います。
なんとしてもっていうお気持ちがあるんだとは思います。
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僕が考え得る範囲内では、どこかで誰かが、これやれば100パーセント伸びますよっていうのであれば、もしかしたら僕が知らないだけであるのかもしれない。
そしたら、それを見つけるべきです。
なので、発達障がいラボとしては、すなわち僕の考えとしては、特攻薬はないです。
知能ってそんな一夜漬けで上がるもんじゃないです。
これだけやれば、知能こんなに上がります、これだけやりましょうっていうのは、 僕はないと思います。
そもそも知能って一義的ではないですし、そもそもこういうもんですっていうきっちりした規定があるわけでは今現在ないんです。
多角度的に考えた上で、様々なことを行っていった上で、徐々に徐々に、少しずつ増えていくっていうところです。
やれることを、少しずつ増やしていってっていう地道なことしかないのかなと思います。
そんなことやったって、意味がないとかっていうのであれば、意味あると思うことをやればいいんじゃないかなとは思います。
なので、僕にというか発達障がいラボに、カウンセリングを依頼しようと思ってるとか、そういう方も、すごくいらっしゃいますし、いろんな方のご相談に応じさせていただいていますが、 特効薬はないよっていうことは、覚えておいていただければいいのかなとは思います。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳
