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336【発達障害】#210 「こだわり」と「わがまま」はどう違うのでしょうか。

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

「こだわりとわがままはどう違うのでしょうか。」

 

というものです。       

 

 

 

 

まず、ASD、自閉症スペクトラムの方とかって、やっぱり、こだわり強いとかって言ったりすると思うんです。

わがままも結構あると思うんです。

要は、そのわがまま期って、幼児期にあります。

ちょっと近いところがあるのかなとは思うんですけれど、まず、 ずばっと言っちゃうと、こだわりっていうのは一貫性があるんです。

ちゃんと1本筋が通ってるんです。

 

例えば、過去あった中で、どうしても白線の上を通ってじゃないと家まで帰れないっていう強い強いこだわりが持っちゃった子は、道が工事中だろうが、雨降ってろうが遠回りだろうが、絶対白線の上しか通らないっていうのがあったんです。

 

でも、わがままっていうのは一貫性ないんです。

今日はダメでも明日はオッケー今日はダメ、明日はオッケー。

これはわがままなんです。

一貫性じゃない。

その日の気分、その時の状況とか気分に左右されているっていう、これがわがままなんです。

こういった違いがあるんです。

 

 

 

 

だから、こだわりっていうのは気分ではないので、一貫性があるので、それ全体というか、根本を解決しないといけません。

どうしても歯磨きませんなんていう方が、もしいるのであれば、歯磨かないと全部虫歯で歯なくなるよねっていいます。

でも、歯医者嫌です、でも歯痛いのも嫌ですみたいな、どうしろってんだっていう、そういう子がいましたけれど、そもそもこだわりは、他の別のこだわりで、 過去あったこだわり、それを小さくさせるんです。

元々のこだわりをっていうやり方があります。

だから、他のこだわりより、例えば先ほどの、白線を通らないと家に帰れませんなんていう子がいましたと。

 

でも、それより、人は幸せになりたいっていう方が強いと思うんです。

誰しも、いいことがあってほしいっていうのが強い。

そのいいことっていうのは、例えば、公園の前を通ると、いいことがあるよっていう暗示を強烈に入れちゃう。

そうすると、白線を通ってより、公園の前を通らないと不幸になるんだみたいなような印象を与えることができます。

誰だって不幸にはなりたくないんです。

だから、不幸にはなりたくないから、公園の前を通るっていう風に、白線の前を通らなかったとしても通りたいっていう。

そういったこだわりで、理由付けとかが曖昧な場合もあるんです。

 

 

 

 

それは他の強大なこだわりみたいなものを上から与えつけて、覆いかぶしちゃうっていうことができるんです。

過去、どうしても靴下を履けないという子がいました。

靴下は履けない。

でも、めちゃくちゃ足が臭いんです。

もうすごい困って困って、どうしたかっていうと、レッグウォーマーを履かせたです。 冬というか、秋とかにレッグウォーマーを、どんどんずらせて、これはもうレッグウォーマーだ、レッグウォーマーだって、ばんばんね、その子に入れ込むんです。

それは親だけではなく、我々もです。

 

まあ、僕、学校やってた時ですし、放課後等デイサービスもやってた時なんですが、 もう、その子を、足の臭いその子が歩くと、クッションフロアの上に、さらにこのふわふわのマット引いてるんです。

 

クッションフロアの上にさらにマットひいてたんですけれど、頭打っても平気なようにひいていました。

そこにその子の足跡が分かるような形で匂いがつくっていうぐらい臭かったんです。

だから、レッグウォーマーを履かせて、それをどんどんずらしていって、これはレッグウォーマーだって、強烈に入れて、レッグウォーマーの先っぽ塗ったんです。

 

そんなことをやったことがあります。

そうすると、その子が履いているのは、確かに靴下ではないんです。

でも、先の塗ってあるレッグウォーマーを、その子は履いてるんですが、あくまで、それはレッグウォーマーで、靴下じゃない。

そんなことをやってたこともあります。

色々あるんですけどね。

 

 

 

 

だから、元あるこだわりを、違うこだわりで覆って、他にも、いろんな例あるのでお伝えはできるんですけれど、覆って小さくし、その結果、こちらが取らせたい行動を取れるようにするっていうことをやったことがあります。

わがままは、その日の気分によって変わるので、 オッケーの状況、どういう状況、または、どういう気分だったら、オッケーなのかっていうのをしっかり分析します。

 

または、気持ちをいい方向、悪い方向に持っていく。

プラスイメージ、マイナスイメージ持ってくって、難しかったりもするので、だったらです。

だったら、 気持ちをフラットにします。

または、気持ちを他に向けちゃいます。

そのやるべきことに気持ちが向いちゃうからです。

嫌になるんです。

別に持ってっちゃうとか、楽しい何かと混ぜちゃう。

 

例えば、どうしてもお風呂嫌いだ、お風呂嫌いだけれど、お風呂の中で遊べる面白いおもちゃを買ったら、 入って遊びたいになるじゃないですか。

お風呂の中にあるポスターを貼ったら、ちょっと貼って、それ見たいじゃないですかねっていうような感じで、 別のものに意識を持っていくっていうようなことをやってるケースもあります。

 

なので、結論言うと、こだわりっていうのは1本筋が通っていて、何があろうが揺るがない。

わがままっていうのは、その日の気分によってやったりやんなかったり、変わる。

こだわりはやらないです。

こだわりだから、わがままの気分によって違うっていうような形でした。

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

 

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