皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子は、なかなか行動に起こしません。どうしたら良いのでしょうか。」
というものです。
★
実際、僕もそうです。
僕自身、全然動けない人間です。
やらなくちゃいけないと思っても、 だらだら、だらだらして、ギリギリになって、もしくは期限差し迫る、またはちょっと過ぎてから、よしやろう!みたいな感じです。
僕自身ダメ人間です。
行動起こせません。
それでも一応社会人としては、できているのかな。
できてないのかな。
でも、生きてます。
生きてはいます。
死んではいないです。
なので、やっていけるかなと思います。
例えば、こんな感じになります。
人間っていうのは、今している行動、要は変化嫌うんです。
今している行動を継続したいっていう修正があるんです。
変化を嫌う。
極端な例言うと、職場とかでも、新しいことを導入しましょうとか、改革しましょうってなった時に、 例えば今の状況に不満が仮にあったとしても、新しいことしましょうとか、これを取り入れましょうって言ったら嫌がる人いませんかって話です。
いますよね。
しかもご年配の方ほどいますよね。
★
だから、やっぱり変化とか変わること嫌うんです。
そこでこそ、何かしなさいとか、何かしようって子供にさせようとするときに、 まず10秒だけやってみましょうっていう10秒テクニックっていうのがあります。
じゃあそれはどういうことかって言うと、とりあえず、このものがあるから、10秒でいいから10秒やってみようと。
1、2、3、4、5、6、 7、8、9、10と、10秒だけやってみようってなった時に、本当に10秒で終わる可能性もあるっちゃあるんですが、 その10秒をやることによって、
最初にお伝えしたように、人間は変化を嫌うので、新しい何かに取り組むということを、その10秒を継続するということに変えていくってことです。
そして、10秒やって、10秒できたから、もうちょい、ちょっとなんかやってみようかなとか、どうせだったら1ページやってみようかなとかっていう形にさせていこうっていうのが1つあります。
だから、まずは、ちょっとでもやってみるっていうのは1つかなと思います。
合わせて、そのためには翌日、例えば、これをやんなくちゃいけないってなったら、もう準備しておきます。
★
例えば、極端な例です。
お風呂入りましょうってなった時に、お風呂の桶って言うんですか、お風呂を洗って、お湯を張って、湯加減確認して、それから脱いで、入りましょうってなったら、やっぱり、めんどくさいじゃないですか。
めんどくさいですよね。
でも、お湯がもう適温で貼ってあって、僕なんか、入れないダメなんですよ。
バスクリーンみたいなやつを入れないとダメなんです。
なので、それを入れて入るんですけれど、お湯張ってあったら入るよねって話です。
もう脱ぐだけだよ。
でも、脱ぐのがめんどくさいって時もあるんですが、さすがに、洗ってお湯張ってよりは、時間もかかんないし、脱ぐだけなんでっていう感じです。
お風呂の脱衣所がもう温かいとかってなったら、動きやすいんです。
だから、10秒させるにしても、その準備段階をしっかり整えて、より行動をとりやすいんです。
せっかくここまで、例えば、お風呂であれば、お湯張ってあるから、もったいないし、入ろうかみたいな、 そういったのってあるじゃないですか。
ご飯も、作るのはめんどくさいけれど、出来てるのが、もう目の前に並べてあって、もう、温めだったら、ホカホカの状態だったら、それ捨てるのもったいないから、じゃあ食べようかみたいな。
そんな感じです。
★
そうなるはずなんです。
なので、もう準備です。
をある程度しておくということです。
そして、もう1個は、同じ場所で同じことをする。
よく言われているのは、自分の部屋で勉強させる人です。
させたいのであれば、自分の部屋にテレビとかパソコンとかゲームとか漫画とか置いちゃダメなんです。
要は、この瞬間、例えば映画館入ったら映画しか見ませんよとか、図書館行ったら勉強しかしませんよみたいな。
ここに行ったらこれをやるっていうのを習慣づけちゃうんです。
よくある話が、 トイレ行って座ったら、自然にトイレの気分になる、尿意を及ぼすというか、そういったのってあるじゃないですか。
トイレに行ったら必ずこれをするっていうのが、ベッドに入ったら、眠ると同じようにあると思います。
そういった習慣付け、意識づけってやっぱりあるんです。
場所によって、ここに着いたらこれをする。
なので、家の勉強机の前に座ったら勉強する、もしくは ゲームとか、そういったものはリビングでするとかっていう風に場所を決めちゃう。
そうすると、その準備段階にも繋がっていて、よっぽど意識というか、自己抑制力が強い人じゃないと、ゲームも漫画も置いてある真ん中でお勉強しようって、やっぱならないんです。
なので、 この場所はこれしかしない、この場所はこれしかしない。
それで、準備をしておくって言ったように、お風呂のお湯張るように準備をしておくって言ったように、 机の上にもうやんなければいけない課題とか、鉛筆とか、もうそういったものも全部置いていく。
ステージも開いてくんですよ。
★
目に見えるようにしておくんです。
そうすると、気になる子はその課題をチラチラ見るんです。
そうすると、あーなんだ簡単じゃんとかっていう意識。
ちなみに、「でも、今やんないよ。」なんて言っても構わないんです。
チラ見しておくだけでも、「ああ、なんだこんな問題か。答えられそうだよな」ってなれば、 10秒やりましょうってなった時に、もし簡単な計算であれば、簡単に溶けちゃうんです。
そしたら、せっかくだし、もうちょいやろうかな。
なんていう気になったりもします。
なんない子もいます。
ただ、それは、繰り返しやっていくしかないという形になります。
なので、繰り返しです。
10秒テクニックとか、事前準備をしっかりしておくとか、またはです。
または、どの場所で何をするのかっていうのをちゃんと決めてっていうようなことをやってみてはいかがでしょうか。
いかがでしょうか。
★
発達障害ラボ
室長 車重徳