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349【幼児さん】#223 子供が遊びを切り上げられません。どうしたら良いのでしょうか。

皆さん、こんにちは。

 

発達障害ラボ室長の車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

子供はハマるとなかなか遊びを切り上げられません。どうしたら良いのでしょうか。

 

というものです。       

 

 

 

 

さて、遊び切り上げられないって、いい時はいいですよね。

僕なんてADHDですから、そもそも、長続き何もしないんです。

超飽き症です。

だから、ゲームとかずっとやっている人見ると、「ああ、すごいな、ずっとやり続けられるんだ」って思っちゃいます。

うち、かなり貧乏で、ゲームをずっと買ってもらえなかったっていうのもあるかなとは思います。

 

それは感謝です。

初めて大学生になって、自分でアルバイトして、 当時は、スーパーファミコンだったかな。

買ってやってみました。

確か、大学3年生か4年生ぐらいになってるんだと思うんです。

それまで、1回もやったことなかったんです。

小学生の頃、友達の家に行ったら、ゲームがあってやった気はします。

当時、pcエンジンっていうゲームを友達の家でやってた記憶があるんですけれど、家にはなくて、やっと大学入って買って、「すげえ面白い、みんなハマるんだろうな」と思っていたんですが、 バイトをがっつり入れていたので、バイトの時間きたらバイト行くし、そんなにはなかったです。

 

僕なんか20回ぐらい引っ越ししているんですけど、いつ、どこに行ったんでしょうね。そのまま捨てちゃったのか、あげちゃったのか、もう記憶にすらないぐらいです。

ゲームのカセットとかも、今でも覚えてないけど、蓋も開けずにやらないっていうことは結構ありました。

なんか、もう買ってなければオッケーみたいな感じでした。

ダメですね。

だから、集中できるって、僕はいいなと思います。

 

 

 

 

遊び切り上げられないって、ストップ、中止できないで、2つの要素で考えます。

まずは声掛けという要素。

もう1個が知能の要素です。

2つで考えることができます。

まず、声掛けの要素で考えると、「もう終わりって言っているでしょ。」とか、「もうおしまい。」とか、「ダメ」とかって、そういう風に言う人っているんですけれど、やっぱりなかなか、ダメっていきなり言われたって、 PRI(知覚推理指標)が高い子であれば、場の空気を読む力とか、自分を客観視する力に値する力なので、それが高い子であれば分かります。

 

ただ、そうじゃない人は、いきなりダメとか何やってんのって言われたってもうピンと来ないんです。

自分を客観視できないからです。

「自分がやっていることぐらいわかっているでしょ」とか、「約束破ってることぐらいわかるでしょ」っていう方いますが、わかってたら発達障害じゃないじゃんっていうことです。

わかってないんです。

でも、なんで辞めんのかって言われると怖いからです。

何が悪いのか、なんで怒っているのかわかんないけれど、怖いから行動を改めるっていうのがあるんです。

まずそれが1点です。

 

だから、何の遊びかにもよりますけれど、「あと1個やったら、あと1回やったらおしまいにしよう」とか、「よし、じゃあ片付けましょう」と、「この箱に今持っているおもちゃをしまいましょう」とか、「そしたら、これをしましょう」っていうような形にするとか、次の行動を何をすればいいのかっていうのを具体的に促すとか、 そんな風にして、行動を改善していく。

要は、いきなり頭ごなしに叱るっていうよりは、おしまいのタイミング、キリのいいところとかで、ちょうどいいところなんて言われたって、これもPRI(知覚推理指標)ですが、それが低いとわからないです。

どこで終わりにするのかっていうような形です。

なかなかそれでも終わらない人は、「約束は守りましょうね」っていう形に持っていきます。

頭ごなしに怒るのではなく、そういったやり方はいかがでしょうかという形でございます。

 

 

 

 

じゃあ、機能ベースで考えるとどういうことなのかっていうと、そもそも、先ほどお伝えしたように、今自分がどういう状況で、カバーできてないっていうことが考えられるよねってことなので、WISCで言うとPRI(知覚推理指標)を高めましょうとなります。

そして、その知覚推理指標っていうものは、先の見通しを立てる力も養うことができるんです。

要は、僕はこのままで例えば遊びを続けてたら、この先どうなるのかとかです。

やるべきことをやらなかったら、この先僕の未来どうなるのかとか。

そういったことを自分の頭で考えられるようにします。

 

あともう1個はVCI(言語理解指標)の中に、理解という項目があります。

その理解という項目は、対社会的な一般常識なんです。

なので、対社会的な一般常識を養うことによって、一般常識としてこの後どうなるのか、そういったことを学んでいきましょうというような形です。

 

それで、知能を上げることによって改善する可能性も高まります。

ただ、知能は学校のお勉強のテストとは違うので、11隻では上がりません。

時間かかります。

これ、勘違いしている人いるんです。

WISCの前に何かレーニングで改善できるとか、事前学習ってなんですか?なんていう方いるんですが、知能ってそうじゃないよって話です。

事前学習もいらないです。

そいう問題じゃないです。

 

 

 

 

もし、やるんだったら、コツコツと、半年、または1年、2年かければ知能は上がりますという風に、考えていければいいかなとは思います。

知能を上げるのは時間かかるので、即効性あるものは、声掛けをどのように変えていく。

そして、構造化じゃないですけど、ティーチプログラムもあったりしますし、構造化ではないんですけれど、どのようにしたら片付けやすいのかっていう構造化をしていく。

そういうふうに、物事を考えていってもいいんじゃないかなと思います。

ティーチプログラムとか、構造化が分かりにくい人は、またご質問いただければ、どこかでご説明しましょう。

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

室長 車重徳

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